1000万円を資産運用するには?おすすめの方法について解説
LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部です。
所有しているお金を株式や債券などの金融商品に投資して、資金を増やしていく資産運用。1,000万円の貯蓄があるのなら、さまざまな選択肢の中から資産運用方法が選べます。
しかし、まとまった金額があるがゆえに「どの種類を選べばいいかわからない」「なるべく減らしたくない」と考える方も少なくないでしょう。
そこで今回は、1,000万円を資産運用したい人におすすめの方法をご紹介します。低リスクで運用できる商品や手法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
1000万円でおすすめの資産運用方法
資産運用方法にはさまざまな種類があり、それぞれメリットとデメリットがあります。ここでは、1,000万円の資産運用におすすめの方法を紹介しますので、特徴をしっかりと理解した上で運用を検討しましょう。
株式投資
企業が資金調達するために発行する株式を購入して、売買差益を得る株式投資。企業の事業内容や経営状況を調べ、将来株価が上がるかを判断した上で、売却のタイミングを見極めることが重要です。
メリット | デメリット |
---|---|
・売買差益の他に配当金が出る可能性がある ・株主優待が受けられる | ・業績が悪くなったり倒産したりすると株価が大きく下がる可能性がある ・専門知識が必要 |
1,000万円で運用できれば、配当金のメリットも大きくなるでしょう。ただし、資産運用の中ではハイリスク・ハイリターンな方法なので、入念な準備が必要です。
投資信託
投資信託とは、投資したい人から集めたお金を「ファンドマネージャー」と呼ばれる投資のプロが代わりに運用する方法です。少額からでも始められる上、投資する金額を自由に決められるのが特徴です。
メリット | デメリット |
---|---|
・リスクを分散できる ・プロに任せられるので、専門知識がなくても始められる | ・信託報酬や手数料などコストがかかる ・短期的な運用には向かない |
投資信託は比較的リスクも小さく運用できるので、長期的に取り組めば資産の拡大を狙えます。
高配当ETF
EFTとは「Exchange Traded Funds」の略で、和訳すると「上場投資信託」のこと。つまり高配当ETFは、配当利回りの高い上場している投資信託です。
配当利回りの目安は3%ほどなので、1,000万円で運用すれば年間30万円の配当金が狙えます。もちろん、評価額の値上がり益も期待できるので、毎月のキャッシュフローと売却益を同時に狙えるのが特徴です。
一般の投資信託と同様に、高配当ETF信託報酬などのコストはかかります。
不動産投資
不動産を購入して、資産運用する不動産投資。しっかり勉強して物件を購入すれば、家賃収入と売却益を狙える事業になります。
また不動産投資は、他の運用方法と比べてインフレの影響を受けにくいのも特徴です。
ミドルリスク・ミドルリターンと言われていますが、不動産会社とのトラブルを避けるためにも、専門的な知識は必須と言えるでしょう。
不動産クラウドファンディング
不動産クラウドファンディングとは、不動産を利用した事業に複数の人で投資する資産運用方法です。国土交通省から認可された「不動産特定共同事業者」によって運営されているため信頼性があり、1万円から手軽に投資を始められます。
不動産投資と比べると、専門的な知識がなくても始めやすく手間も少ないので、初めて投資を行う人にもおすすめです。1,000万円の資産を運用する上で、よりリスクの低い投資方法と言えるでしょう。
ただし他の投資方法と同じように、元本割れする可能性はゼロではありません。また、不動産投資は銀行からの融資が受けられますが、不動産クラウドファンディングの場合は融資が受けられないため、レバレッジ効果は薄いといえます。
1000万円を元本保証で資産運用する方法
せっかく1,000万円を貯蓄できたのですから、減らしたくない、損をしたくないと考える方も多いでしょう。ここでは、1,000万円を元本保証で資産運用する方法について説明します。
定期預金
定期預金は、完本保証で資産運用できるリスクが低い方法です。銀行や郵便局に預けて満期を待つだけなので手間も少なく、はじめて資産運用する人に向いていると言えます。
とはいえ、金利の相場は0.001〜0.1程度と低いので、資産を大きく増やすことは難しいです。ネット銀行であれば金利が高い傾向にあるので、少しでも増やせる預け先を探してみましょう。
定期預金は預け入れ期間が長いほど、金利が優遇されるのが一般的です。しかしその利息をすべて受け取るには、5年10年などの長期間お金が引き出せません。
定期預金は元本保証で1,000万円を安全に運用できますが、より資産を増やしたいのであれば、他の運用方法も検討してみることをおすすめします。
> 定期預金のメリット・デメリットとは?定期預金は意味ない?
個人向け国債
個人向け国債とは、国が発行している個人の投資家向けの債券です。個人向け国債を購入すると国にお金を預けていることになり、満期がくると元本と利息が受け取れます。
金利は0.05%〜なので、定期預金よりも金利が高いです。国が倒産する可能性は極めて低く、元本はほぼ確実に保証されている運用方法と言えます。
個人向け国債の種類は、次の3つ。
- 固定金利3年
- 固定金利5年
- 変動金利10年
個人向け国債は証券会社だけでなく、都市銀行・地方銀行・信用金庫などでも取り扱っているので、気軽に始めやすいのも特徴です。
1,000万円の元本保証があり、定期預金よりも金利が高い個人向け国債は、より安全に確実に資産運用したい人に向いているでしょう。
1000万円を低リスクで資産運用するには
1,000万円を低リスクで資産運用するには、分散投資を心がけることと、一括で投資しないことが重要です。具体的にご説明しますので、ポイントをしっかり抑えて低リスクの資産運用を行いましょう。
分散投資を心がける
リスクの低い資産運用を行うためには、地域や業界をしっかりと分散した上で投資する必要があります。
1つの銘柄に惚れ込んで1,000万円をすべて投資した場合、価格が上昇すれば大きな利益が得られる反面、価格が暴落した場合のダメージは計り知れません。このような手法はリスクが高く、1,000万円がすべてなくなってしまう可能性もあるのです。
低リスクで資産運用をするためには、投資先の地域や業界・銘柄などを分ける「分散投資」を心がけましょう。
一括投資をしない
時間的な分散も、リスクの分散に効果が大きい手法です。時間的な分散とは、1回の投資に1,000万円をすべて利用するのではなく、時間をずらしたり金額を分けたりすることを言います。例えば、1,000万円の資金を50回に分けて投資するなどです。
時間を分散させると、「価格が下落傾向にあるときには金額を減らす」「上昇局面にある場合は金額を増やす」などの判断もできるようになり、リスク回避に繋がります。
一括投資したあとに、価格の暴落が起きる可能性は低くありません。1,000万円を一括で投資せず、時間的に長期で分散投資できれば、暴落リスクも下げられるでしょう。
1000万円を着実に資産運用するためには
資産運用には株式投資や投資信託・不動産投資などがありますが、1,000万円を着実に資産運用するためには、定期預金や個人向け国債などの方法があります。
また、分散投資を心がけるなどの手法もリスク軽減に効果的です。低リスクの資産運用をするためにも、資産運用についての知識を身につけたうえで、スタートすることをおすすめします。
リスクの低い方法としては、不動産クラウドファンディングもおすすめです。はじめて不動産投資を行う人やローリスクで投資したい人は、合わせて検討してみてはいかがでしょうか。
【監修者】FP1級技能士 永田智睦
信用金庫勤務後、独立系FP事務所を経営。金融業界で16年の実績がある。年間300件以上の個人事業や中小企業の相談に対応しつつ、個人のお金にもフォーカスをあて、経営者と企業が豊かな人生になるように全力でサポートしている。CFP資格、PBコーディネーターの資格も保持。
LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部
金融分野全般に視野が広いライターと、不動産クラウドファンディングに精通した校閲メンバーにて構成。投資家目線のわかりやすい記事を届けることをモットーに、不動産クラウドファンディングを中心とした投資お役立ち情報をお届けします。