資産運用で失敗する人とは?失敗しないための対策も解説
LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部です。
「資産運用で失敗する人が大半だと聞いている」「資産運用が自分でもできるのだろうか。損をしてしまうかもしれないから心配」などと、資産運用に対して不安な気持ちやネガティブな印象を持っている方も少なくないのではないでしょうか。
確かに資産運用はリスクがゼロではないので、勉強して取り組まないと資産を失ってしまう可能性もあります。
そこで本記事では、資産運用に失敗する人の特徴だけではなく、失敗しないための対策をご紹介します。
資産運用で失敗する人の特徴とは?
資産運用で失敗する人にはどのような特徴があるのでしょうか。失敗しやすい人の特徴3つを以下でそれぞれご紹介します。
- 資産運用の勉強をしない人
- 分散投資をしない人
- 専門家に任せっきりにする人
資産運用の勉強をしない人
資産運用では、資産運用のルールを学び、投資先を正確に分析して予測する必要があります。勉強しないで資産運用を実施するのはギャンブルをしているのと変わりません。資産がなくなるリスクが高まります。
資産運用の勉強をするメリットは以下の4点です。
- リスク許容度に合わせた投資ができる
- 為替や市場の動向を分析して予測ができる
- 安定した収益につながる
- 自分に合った投資方法がわかる
知識がない状態で行う資産運用はギャンブルと変わりませんが、資産運用の勉強をすることで、自分に合った投資方法がわかるだけではなく、目標や目的を定めやすくなります。
その結果、ギャンブル要素が弱まり、安定した収益につながるでしょう。
また、普段からお金や投資に対しての意識を強め、最新情報をゲットするように努力するのが重要です。
分散投資をしない人
資産運用では、分散投資をするのがとても大切です。
1つの金融商品に資金をかけるのは、大きな利益を狙えますが、同時に損失額が大きくなり、一気に資産を失う可能性もあることを忘れてはなりません。投資対象を多様化させることで、価格変動リスクを下げながらも安定した収益を狙えます。
分散の方法は大きく分けて4つの種類があります。
- 地域の分散
- 商品の分散
- 通貨の分散
- 時間の分散
国内だけではなく、海外の外国株式も持つ、先進国と新興国の債券を運用するなどが地域の分散です。金融商品の分散も非常に重要になります。
預貯金だけではリスクは低いとはいえど、利益はあまり見込めませんし、ハイリスク・ハイリターンのFXなどに偏っても資産を失う可能性が高くなるでしょう。
リスク度合いを考え、バランス良く金融商品を保有しましょう。
専門家に任せっきりにする人
株式投資で失敗する人の多くは情報収集不足です。
資産運用は、運用の種類や仕組みを勉強するだけではなく、金融、経済、世界情勢についての勉強も必要となります。
たくさんのことを勉強しなくてはいけないので、面倒と思われるかもしれませんが、専門家に任せっきりにするのはおすすめできません。
専門家は知識が豊富ですが、市場の動きを完全に予測するのは不可能でしょう。また、損失が出た時に損失分を支払うのは専門家ではなく自分です。
専門家に言われたから投資を始めるのではなく、実際に内容を十分に理解して行動することが重要です。
また、金融機関の担当者から勧められた金融商品を買う際も同じことが言えます。中身を理解しないまま買うのは避けましょう。運用中のコストが高いなどの金融機関にとって都合のよい商品を勧められても、自分にとっても都合のよい商品とは限りません。
専門家や担当者に任せっきりにせず、自分で理解して資産運用を行いましょう。
資産運用で失敗しないためには
資産運用のリスクは必ずあるため、絶対に失敗しない方法はありません。しかし、リスクを減らし失敗する確率を下げることは可能です。資産運用で失敗しないために心がけたいことを以下で解説します。
- ポートフォリオを分散する
- 自分の資産を管理して、リスクに合わせて投資する
- 他人の失敗から学ぶ
- 常に資産運用についても興味を持つ
- 取引ルールを決めて守る
ポートフォリオを分散する
ポートフォリオとは分散投資を活用するための、金融資産の組み合わせのことを指します。
金融資産の組み合わせを考え、分散させることで、自分のリスク許容範囲内でライフプランに沿った資産運用ができます。
分散投資の方法は以下の4種類です。
- 地域の分散
- 商品の分散
- 通貨の分散
- 時間の分散
投資地域は日本国内と海外、欧州とアジア、新興国と先進国などのように分けられます。
日本株だけではなく、欧州諸国の株を持ってみるのも良いでしょう。
海外の通貨を持つことは、通貨の分散にもつながります。超低金利の日本円を持っているよりも、金利の高い通貨を持っている方がお金が増えます。円安対策と金利・為替差益を狙うなら、通貨の分散は非常に重要です。
自分の資産を管理して、リスクに合わせて投資する
資産運用に使うお金は、自分の資産のうちの余剰のものを充てましょう。
投資には必ずリスクがあり、資産を増やすこともできれば、失う可能性もあります。全ての自分の資産を、運用に回してしまうと、貯金がなくなり生活に影響が出てしまいます。貯金もないまま実施してしまい、資金をなくしてしまって借金をしてしまうのは本末転倒です。
焦らずに資産運用するためにも、生活資金は使わずに、余剰資金をリスクに合わせて投資しましょう。
他人の失敗から学ぶ
投資の失敗事例から学んで成功している個人投資家は非常に多いです。
例えば、有名な個人投資家のテスタさんも、他人の投資ブログで特に失敗事例について熱心に読んでいたそうです。投資の神様であるウォーレン・バフェットも、過去の手痛い失敗から教訓を得て、投資に活かしています。
投資に絶対に成功する秘訣はありません。きちんと調べ、勉強していても相場はコントロールできないため、損失を出してしまうこともあります。
投資の成功確率を上げて、資産を増やすためには、無駄な失敗を避ける努力が必要不可欠です。失敗パターンを数多く知って、避けられる失敗パターンを自分の中にストックしましょう。他人の失敗から学べば、自分が失敗しないようにできます。
常に資産運用についても興味を持つ
資産運用を始めるのであれば、常に保有している資産に関連しそうな政治・経済・国際情勢には興味を持ちましょう。
例え日本の株だけを持っていたとしても、日本の経済は世界経済と密接な関係があるので、国際情勢に気を配るのはとても大切です。
毎日頻繁に値動きを確認する必要はありませんが、ニュースを受けて、どのように株価が変わっていくのかはチェックする必要があります。
投資家として最新の情報を仕入れて、予想して、行動することはとても重要で、大きな損を避けることにも繋がります。
取引ルールを決めて守る
資産運用の取引ルールを決めていないと価格の変動に対して冷静に判断するのが難しくなるでしょう。感情に左右されずに取引ルールに沿って取引するのが重要です。
資産価値が下落している時に「売らなければ損は確定しない」と含み損を抱えた株をずっと持っていて損切りができない方も多いです。
損切りとは利益が出ると予想して購入したのにも関わらず株価が下落した際に売却してその損を確定させることです 。
損失が大きくなる前に仕切り直してその資金を次の投資にあてるのが合理的という理屈は分かっていても、取引ルールを決めていなければ損切りの決断をするのは難しいでしょう。
目標株価の設定や損切り株価など自分で取引ルールを設定し、遵守することが非常に大切になります。
資産運用は失敗から学ぼう
資産運用が確実に成功する方法は確立されていません。そのため、避けられたはずの失敗を減らすことが、資産運用の成功の近道になるでしょう。
本記事では、資産運用の失敗する人の特徴や、失敗を減らすためにできることをご紹介しました。先人の失敗例や、政治・経済・国際情勢を学んで、賢く資産運用を行いましょう。
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【監修者】FP1級技能士 永田智睦
信用金庫勤務後、独立系FP事務所を経営。金融業界で16年の実績がある。年間300件以上の個人事業や中小企業の相談に対応しつつ、個人のお金にもフォーカスをあて、経営者と企業が豊かな人生になるように全力でサポートしている。CFP資格、PBコーディネーターの資格も保持。
LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部
金融分野全般に視野が広いライターと、不動産クラウドファンディングに精通した校閲メンバーにて構成。投資家目線のわかりやすい記事を届けることをモットーに、不動産クラウドファンディングを中心とした投資お役立ち情報をお届けします。