【初心者】株式投資はいくらから始められる?おすすめの勉強方法も解説
LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部です。
資産運用手法の代表例である株式投資に興味がある方の中には、「株式投資を始めてみるのであれば、いくらから投資するのが良いのか知りたい」と思われている方も多いでしょう。
従来は、株式投資を実施するのであれば、数十万円から投資するのが一般的でした。しかし現在であれば、ネット証券の1株から購入できる証券口座を活用して数百円からでも投資が可能になっています。
とはいえ、どうやって株式投資を始めれば良いか、実際にいくらから始めるべきなのかわからないという方もやはり多いはずです。
そこで、今回の記事では、株式投資はいくらから始めることができるのか、またその勉強方法についても解説していきます。
株式投資はいくらから始められる?
上述したとおり、多くの日本国内の株式は、数十万円からが最低投資金額になっています。一部の株式は数万円で購入できますが、多数派ではありません。
しかしながら、数十万円から投資をするのは厳しいと感じる方も多いでしょう。日本国内の株式が高い理由には、取引の仕組みについて理解しておかなければなりません。
そこで、株式投資の費用にまつわる仕組みについて解説していきます。
株価について
株式投資の価格を決める「株価」とは、企業が発行している株式の1株あたりの金額を指しています。株式をネットで調べると、1株あたりの金額が表示されています。
この株価というのは、買いたい人と売りたい人との間のバランスによって決められるため、つねに株価の金額は上下に動いているということになります。人の感情の動きやトレンド、政治経済情勢などでさまざまに変動します。
株式投資をするのであれば、この株価の上下の仕組みについても理解しておくことで、売買を上手に実行できるようになります。
日本株式は100株から購入可能
しかしながら、日本株式を購入する際には、ネットで調べて表示されている金額通りに購入することができません。
2018年10月1日以降、株式の取引を実施する際には、100株単位での取引が原則となってしまい、株式の購入単位が大きくなってしまいました。
そのため、株式投資を実施するとなると、100株単位での購入となり、たとえ1株が300円だったとしても、30万円もの購入費用がかかってしまいます。
株価が低い株式などですと、1株数万円程度から購入できるものもあります。投資初心者の場合には、こうした価格の安い銘柄から投資を始めることをおすすめします。
日本株なら最低10万円から
上記の背景もあり、日本株の投資をするためには、多くの場合10万円からの投資資金が必要になってきます。
例えば、1株が120円の企業でも100株からの購入となりますので、120円×100株=12万円となり、数十万円単位から資産を動かしていかなければなりません。
米国株式であれば、1株から購入できるシステムとなっていますが、日本株式投資では100株から購入可能、最低でも10万円程度は必要ということを理解しておきましょう。
ただし、一部には10万円以下で購入できる株式も存在しています。ただ、そうした株式銘柄は珍しいので多くの場合10万円程度の資金が必要になると考えたほうが良いでしょう。
1株投資の証券会社なら数百円から
しかしながら近年、一部のネット証券会社が1株から購入できるサービスを提供し始めました。そうした商品は「単元未満株」と呼ばれています。この証券口座を活用すれば、購入したい企業の株式を1株から購入することもできるようになりました。
こういったネット証券を活用すれば、数百円単位から国内株式投資を実践できるため、リスクを抑えつつ、株式投資の勉強にも繋がります。
1株から購入できる証券会社を活用する際には、「手数料」については必ず確認しておきましょう。「投資」の鉄則は無駄な手数料は払わないことです。「単元未満株」は単元株よりも相対的に手数料が高めになっています。
少しでも利回りを高く運用していくのであれば、少ない手数料でもできる限りコストを抑えて投資するように心がける必要があります。
また、こういった1株からの株式の購入では、株式投資の魅力である「株主優待」は基本的には受けられません。「配当金」狙いで実践してみるという気持ちでチャレンジしましょう。
初心者におすすめの株式投資の勉強方法とは?
では、実際に株式投資を実践していくにあたり、どのような知識をインプットしたり、学習していかなければならないのかと疑問に感じる方も多いはずです。
株式投資は1株からの購入であれば数百円から実施できるものの、失敗だけは避けたいと考える人は多いでしょう。
そこで、株式投資を実施するにあたって、おすすめの勉強方法について解説していきます。
- 株式投資の基礎について学ぶ
- リスク・リターンについて学ぶ
- 手数料について学ぶ
- 自分の取引ルールについて考える
株式投資の基礎について学ぶ
株式投資を実施していくのであれば、株式投資の利益が得られる仕組みや、メリット・デメリットの全体像については必ず学んでおくことが必要です。
人から言われた銘柄に投資していくようなスタイルでは、大暴落が起こった際に自信を持ってその株式を保有し続け、最終的な値上がりまで待ち続けるのは難しいでしょう。
「投資」は最後は自己責任となります。実際に自分で自信を持って選んだ株式に投資することで、暴落時も保有し続けることができたり、損切りのタイミングも自分で決められるようになります。
また、株式投資の基礎について学んでおくことで、日々の経済・政治・国際情勢のニュースの見方も変わってきます。常に投資家としての目線で物事を考えられることも大きなメリットです。
リスク・リターンについて学ぶ
株式投資の基礎について学べたら、次はリスク・リターンについて徐々に学んでいきましょう。そのためにも、少額からの投資がおすすめです。
少額から投資をすることで、リスクを小さくして株式投資を実践できます。いきなり、数百万円を投資してしまうと、激しい株式市場の値動きから目が離せなくなってしまいます。
こうなってしまうと、株価が気になって寝られなくなったり、仕事もできないという状態になってしまいかねません。慣れていない株式の値動きにリスクを取りすぎてしまう初心者の方は多いです。
このような失敗を避けるためにも、まずは少額からスタートし、徐々に株価の値動きにも慣れていくことが重要です。
株式投資で大切なことは、「投資の世界」に長く生き残ることです。長く投資の世界に生き残れれば、資産形成のスピードは上がってくるでしょう。
手数料について学ぶ
また、株式投資には「手数料」という大敵がいることも理解しておきましょう。
株式投資には、「売買手数料」「税金」に対する知識は必要不可欠です。コストを最小限に抑えた投資ができるようにならなければ、せっかく運用した利益の多くを取られてしまいます。
特に「税金」については注視して学習を進めていきましょう。収益にかかる20%が税金として取られていく株式投資は、「税金」のコストが非常に大きいです。
利益にかかる税金コストを最小限に抑えるためにも、「NISA」「iDeCo」の活用もしっかり検討していくことが重要です。
確定申告時に損益通算などができるようになれば、知識を活かして節税し、自分の手元により多くのお金を残すことができます。
自分の取引ルールについて考える
株式投資を実施するのであれば、感情的な取引ではなく、自分の取引ルールに乗っ取った投資スタイルを確立していかなければなりません。
「自分の取引ルール」というのは、例えば株価が20%値上がりしたら売却、逆に株価が15%下落したら損切りなどのルールです。そうした自分ルールを決めておき、機械的に投資をこなしていくことが必要です。
感情的に取引してしまうと、「まだ株価が上がる」「これから株価が上がるかもしれない」などの感覚だけでの取引になり、結果として損失を産んでしまうことになりかねません。多くの個人投資家が、そうした感情に飲まれ、投資から退場してきました。
株式投資は数千円からでも始められる
株式投資を実施するのであれば、原則100株からおよそ十万円単位で投資が可能ですが、ネット証券などを活用すれば、1株からでも購入できます。
それによって、数千円程度から優良な株式会社の株主として投資をスタートさせることができます。
少額からの株式投資はリスク・リターンになれるための有効な手段であるため、初心者の方にもおすすめの投資スタイルとなります。
リスクを抑えて投資したい方には、不動産クラウドファンディングもおすすめです。1口1万円から魅力的な不動産に投資できます。株式投資と一緒に、こちらもぜひ検討してみてください。
【監修者】FP1級技能士 永田智睦
信用金庫勤務後、独立系FP事務所を経営。金融業界で16年の実績がある。年間300件以上の個人事業や中小企業の相談に対応しつつ、個人のお金にもフォーカスをあて、経営者と企業が豊かな人生になるように全力でサポートしている。CFP資格、PBコーディネーターの資格も保持。
LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部
金融分野全般に視野が広いライターと、不動産クラウドファンディングに精通した校閲メンバーにて構成。投資家目線のわかりやすい記事を届けることをモットーに、不動産クラウドファンディングを中心とした投資お役立ち情報をお届けします。