定期預金はおすすめしない?おすすめできない場合がある理由を解説
LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部です。
リスクを抑えて資産運用を始めようとされている方であれば、定期預金にお金を預けることを検討されたこともあるのではないでしょうか。
定期預金を活用すれば、元本割れの心配もなく、手堅く資産を拡大することができます。
リスクが少ない定期預金ですが、定期預金を利用することによるデメリットが存在していることも事実です。
そこで本記事では定期預金の概要や、定期預金をおすすめできない理由などについて解説します。
定期預金をおすすめしないのはなぜ?デメリットを解説
定期預金は手堅く資金を増やすことができる金融商品として多くの日本人の方に親しまれています。
しかしながら、定期預金にはあまり意識されていないデメリットもあります。以下で定期預金を活用するデメリットについて解説していきます。
- 金利が低い
- 途中で解約手数料がとられる
- 保証は1,000万円までしかない
金利が低い
定期預金をおすすめしないデメリットとして、金利が低いことが挙げられます。定期預金の金利相場は0.01%程度で、株式や投資信託と比べると大幅に金利は低くなっています。
例えば、1,000万円を定期預金で1年間預け入れるとしても、利息としてもらえる金額は1,000円程度です。
銀行に1,000万円も預けているにもかかわらず、利息としてもらえる金額が小さく、あまりメリットを感じられないと思う方も少なくないでしょう。
一方で、投資信託のような金融商品であれば、10年〜20年程度の長期投資を実施すると、年利3%〜7%程度は期待できるでしょう。また、株式投資やFX、仮想通貨などの金融商品はよりボラティリティが高く、ハイリターンを期待できます。
途中で解約手数料がとられる
元本保証されている定期預金ですが、満期までの資金拘束ができず、途中解約をしてしまうと解約手数料が発生してしまう可能性もあります。
元本割れすることはありませんが、今までの利息が減少してしまうデメリットもあるため、基本的には解約はしないほうがいいです。
そのため、定期預金を活用して資産運用を検討するのであれば、今後のライフプランについてしっかり検討してから利用することが大切でしょう。
とはいえ、万が一のことが起こって解約してしまうこともあるでしょう。そうすると解約手数料が引かれて利回りをほとんど持っていかれてしまうこともあるかもしれません。
保証は1000万円までしかない
定期預金では、1つの金融機関に1,000万円以上の預金をしていると、1,000万円を超えた部分は保証がされません。
保証がされていないということは、利息が発生しないどころか、金融機関が万が一破産してしまった場合には、1,000万円以上の金額は戻ってこないことになります。
資産が1,000万円を超えてきた場合には、金融機関を2つに分けて預金したり、他の投資商品に分散しておくことが大切です。もしまとめて1,000万円以上の資産を預けたい場合には、投資信託や不動産クラウドファンディングなどの金融商品を検討してみても良いでしょう。利息が不要ということであれば、あえて普通預金に預けるのも手です。
定期預金のメリット
定期預金のデメリットについて解説してきたものの、定期預金には「元本割れがない」「普通預金よりも金利が高い」などのメリットもあります。
そこで、定期預金のメリットについても確認しておきましょう。
- 普通預金よりは金利が高い
- 元本割れのリスクがない
普通預金よりは金利が高い
定期預金のメリットとして、普通預金よりは金利が高いことがあげられます。
普通預金の金利相場は0.001%程度、定期預金よりも10倍大きさの金利で資産運用ができます。
そのため、普通預金か定期預金かで運用方法に迷ってしまったら、生活余剰資金を定期預金に入れておくと良いでしょう。
しかし定期預金は1つの金融機関で1,000万円までしか元本保証されないので、そうした意味でも普通預金と定期預金を両方使い分けることをおすすめします。
株式や投資信託、不動産クラウドファンディングなどの他の金融商品と比較しても、金利が低いということは意識しておくといいでしょう。
元本割れのリスクなし
定期預金の何よりのメリットとしてあげられるのが、「元本割れのリスク」がないことでしょう。
定期預金に生活余剰資金を組み込めば、元本割れを起こすことなく、一定の利息が得られるメリットがあります。安定して利息を期待できるのは、投資で資産形成する場合と比べると精神的負担は少ないです。
しかしながら、先ほども解説したとおり、金利相場は0.01%程度、長期的な「投資信託」であれば3%〜7%のリターンが期待できるのと比較すると、利益が小さいです。
定期預金はあくまで守りの生活資金の確保、残りの生活余剰資金は投資信託、、株式、不動産などの他の資産運用の方法に投下して運用することを考えてみると良いでしょう。
定期預金のやり方
定期預金を始めるのであれば、事前の準備が必要になってきます。
定期預金を始める際には、預け入れの金額はもちろん、期間や満期終了後の利息の取り扱いについて検討しておくと良いでしょう。
- 定期預金への預け入れ期間の設定
- 定期預金に預け入れる金額の設定
- 預け入れ期間後の預金の使い方
定期預金を始めるにあたって、「預け入れの期間」と「預け入れる金額」の設定をしなければなりません。預け入れの期間は基本的には、預け入れた金額は使えないので、慎重に設定しなければなりません。
また、預け入れ期間後の預金の使い方も運用前には決めておくといいでしょう。預け入れ期間が終わった場合、再度定期積立をすることも可能です。
その場合には、利息も含めて再度定期積立をするのか、利息は普通預金に入れるのかを決められます。
定期預金はどこがいい?
定期預金をするのであれば、自分に最適な金融機関を探して、定期預金するのがベストです。定期預金といっても、金融機関によってそれぞれ特徴が変わってきます。
そこで、おすすめの定期預金の金融機関について解説していきます。
- 新生銀行
- 島根銀行 インターネットバンキング
- 愛媛銀行 四国四国八十八カ所支店
新生銀行
普通預金金利 | 0.001% |
定期預金金利 | 0.30% |
新生銀行の定期預金の金利は0.3%と高く、大手メガバンクの金利と比較しても効率的に資産拡大が狙える金融機関となっています。ちなみに大手メガバンクの定期預金利率は0.002%です。
また、新生銀行の新規口座開設で300マイル、外貨預金の利用で最大1万マイルなど、マイルをためている方にとってはメリットも多いキャンペーンも実施しています。
島根銀行 インターネットバンキング
普通預金金利 | 0.001% |
定期預金金利 | 0.22% |
島根銀行 インターネットバンキングは、定期預金の金利は0.22%と高く、地方銀行のネット銀行としてはおすすめの金融機関となります。
ネット銀行ではあるものの、地方銀行として支店も構えているため、窓口もあるのがメリットです。
普通預金口座を島根銀行を活用している方であれば、島根銀行インターネットバンキングの活用も検討してみるといいでしょう。
愛媛銀行 四国八十八カ所支店
普通預金金利 | 0.001% |
定期預金金利 | 0.20% |
愛媛銀行が提供している定期預金金利も0.2%と高く設定されています。
また、「100万円限定だんだん定期預金」も実施しており、四国八十八カ所支店普通預金口座を開設している方であれば、100万円1口のみ0.22%で定期預金が可能になります。
インターネットからも申し込みができるため、定期預金に預け入れる生活資金に余力がある方であれば、活用するのもおすすめです。
儲けたい人には定期預金はおすすめできない
定期預金は「元本割れのリスクがない」という大きなメリットがある一方で、金利が0.01%程度と小さいのがデメリットです。
投資信託などをNISA・iDeCoなどの非課税口座を利用して運用すれば、節税メリットを受けながら、年利3%〜7%程度で運用することも可能です。
そのため、大幅に資産を拡大したいという方には、定期預金はおすすめできません。
上手に資産運用をしたいという方であれば、定期預金はあくまで守りの資産運用、生活余剰資金を投資信託や株式などで運用するなども検討しましょう。
また、少額から投資できる他の資産運用手法として、不動産クラウドファンディングもおすすめです。1口1万円から優良な不動産物件に投資できるので、ぜひ投資のポートフォリオの1つとしてご活用してみてください。
【監修者】FP1級技能士 永田智睦
信用金庫勤務後、独立系FP事務所を経営。金融業界で16年の実績がある。年間300件以上の個人事業や中小企業の相談に対応しつつ、個人のお金にもフォーカスをあて、経営者と企業が豊かな人生になるように全力でサポートしている。CFP資格、PBコーディネーターの資格も保持。
LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部
金融分野全般に視野が広いライターと、不動産クラウドファンディングに精通した校閲メンバーにて構成。投資家目線のわかりやすい記事を届けることをモットーに、不動産クラウドファンディングを中心とした投資お役立ち情報をお届けします。