トップ > おすすめコラム > 不動産クラウドファンディング以外の投資 > 国債は儲かる?金利や平均購入額、メリットなどを解説
不動産クラウドファンディング以外の投資 2024.08.01

国債は儲かる?金利や平均購入額、メリットなどを解説

LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部です。

国債は、金融商品の中でも株式や不動産と並ぶ代表的な商品です。比較的リスクが低く安全性が高いため、分散投資の一角として保有している方も多いのではないでしょうか。

多くの投資家が扱う国債ですが、「実際のところ国債は儲かるのか知りたい」「保有するメリットはどんな点にあるのかわからない」などと思われている方もいるはずです。優良な投資信託にも組み込まれていることが多いので、資産を増やすための有用商品なのか知りたくなるのは自然でしょう。

そこで本記事では、国債は「儲かる」投資商品なのかを詳しく解説します。あわせて国債のメリットなどについても解説しますので、ぜひご一読ください。

国債とは? 

「国債」とは債券の中でも国が発行するものを指します。債券とは、資金を集めようとする団体が、投資家から資金を借り入れるために発行する証券のことです。債券には国が発行する国債の他に、地方自治体が発行する地方債、企業の社債などがあります。

国は社会保障の整備や各種インフラ整備などに使う資金が不足すると、国債を発行して資金を集めます。国債はいわば「借用証書」のようなものなので、国は投資家から借金することで資金を調達する形です。

投資家は国債によりお金を貸す代わりに、一定の利子を受け取れます。そして国債には満期があり、償還日になると国から借入金が返還されます。つまり投資家は、利子分の利益を受け取れる仕組みです。

国債は儲かる?国債のメリット

国債を保有することでどのようなメリットがあるのか解説します。メリットは以下の3つです。

  • リスクが低く、安全性が高い
  • 定期金利よりも金利が高い
  • 相続・譲渡も可能

リスクが低く安全性が高い

国債は他の金融商品と比較してリスクが低く、安全性が高いというメリットがあります。国債は国がその安全性を保証する商品なので、情勢が安定している国の国債は債務不履行リスク(デフォルトリスク)がほとんどないからです。債務不履行リスクとは、国債の発行元が投資家に対して返済できなくなるリスクのことです。

例えば、日本国債で債務不履行が起こるということは、日本経済が破綻してしまう寸前であることを示します。しかしこれは非常に可能性の低い事態でしょう。つまり、経済発展している国債であれば、高い確率で償還日に額面と利息分の利益を受け取れます。このことからも、国債はほとんどリスクがなく安全に儲けられる金融商品と言えるでしょう。

定期金利よりも金利が高く儲かる

国債の金利は、銀行の定期預金や普通預金よりも高く設定されています。

※普通預金の金利を比較

国債(2年)三菱UFJ銀行みずほ銀行楽天銀行三井住友銀行
金利0.33%0.02%0.02%0.02%0.02%
(2024年7月時点)

上記の表の通り、メガバンクや大手ネット銀行の普通預金と比較しても、国債は銀行の普通預金よりも利益が出やすいことがわかります。

ただし、これはあくまで銀行の定期預金や普通預金と比較した場合に利益を得られやすいということです。株式や投資信託、不動産などの金融商品と比較すると、金利0.33%という数値はそれほど高い利率ではないことを知っておきましょう。

相続・譲渡も可能

国債は1万円から1万円単位で相続や譲渡ができ、個人間であればいつでも譲渡できます。保有者がなくなった場合は相続人の口座へ移管することも可能です。

ただし、相続の場合は相続税の基礎控除額に注意が必要です。遺産の総額が基礎控除額を超えてしまうと、超過分の金額に相続税がかかってしまいます(基礎控除額は「3,000万円+(600万円×法定相続人の数)」で計算)。基礎控除額を超えなければ、相続税はかかりませんので相続まで国債を保有していても問題ありません。

個人向け国債の平均購入額は? 

個人向け国債とは、個人が売買できる専用の国債のことです。楽天証券の調査によると、個人向け国債の1年間の平均購入金額は約100万円で、月々の買い付けが5万円以下の割合が最も多いという結果です。また、個人向け国債は30代〜50代の男性に多く購入されています。(楽天証券、2016年‐2017年調べ)

各国国債の概要

ここからは日本や世界の主要な国の国債について解説します。国債の信用性や安定性、利子はそれぞれの国家によって異なります。日本国債や外国債の購入を検討している方は、それぞれの政治や経済状況を把握しておくと良いでしょう。以下の国の国債について、その概要を解説します。

  • 日本国債
  • 米国国債
  • ドイツ国債
  • イギリス国債

日本国債

日本国債は、日本の法律により発行される国債です。普通国債と財政投融資特別会計国債(財投債)に大別されます。日本国債は長い歴史があり、デフォルトリスクが低い国債です。日本経済の中枢である日本銀行と密な連携を取りながら管理されています。

多くの投資家も保有している金融商品ですが、近年は超低金利時代が続いており、10年利回りは1.069%です(2024.7時点 Bloomberg)。2年金利では0.33%が最低金利で保障されています。最低保証はあるものの、国債のみでの資産増加は望めない状態です。

米国債

米国債はアメリカ財務省が発行する国債です。現在、10年利回りは4.278%で推移しています(2024.7時点 Bloomberg)。

米国債は長く低金利が続いていましたが、近年急上昇傾向にあります。コロナショック後はワクチン普及などの経済政策により、景気が上昇したことで金利も大幅に上昇しています。米国のデフォルトリスクは非常に低く、金利の上昇も見られることから安定したリターンを得られる金融商品といえるでしょう。

ドイツ国債

ドイツはビールや自動車産業に代表される経済力の高い国です。現在のドイツ国債10年金利は2.60%です(2024.7時点 Bloomberg)。

そんなドイツ国債は、2016年にはマイナス金利0.03%まで落ち込みました。しかし、当時も外国人からのドイツ国債の購入は増え続け、2016年時も財政は黒字を維持。これはドイツ政府の健全な経済政策やこれまで培われてきた信頼ゆえでしょう。

投資家にとってドイツ国債は、マイナス金利だとしても資産を守るために有用な金融商品だということがわかります。ただし、金利は世界的に見ても高くはなく、資産の増大化に向いている商品とは言えません。

イギリス国債

イギリス国債はギルト債とも呼ばれ、大蔵省(HM Treasury)によって発行され、国債管理局によって管理されています。現在、10年金利は4.63%で推移(2024.7時点 Bloomberg)。

1600年代からの長い歴史がある国債ですが、債務不履行を起こしたことはなくデフォルトリスクの低い商品として位置づけられています。唯一のポンド建て国債として投資家に積極的に売買されている商品です。

国債は儲かるというよりも安全

国債の購入は歴史のある投資方法で、全世界で発行される代表的な金融商品です。価値を保証する団体は国自体で安全性が高いため、多くの投資家に購入されています。

しかし、リスクが低い分リターンも抑えられており、国債のみで資産を大きくすることは困難でしょう。国によって経済情勢や景気などが異なるため、金利や商品の種類も異なります。国債を投資資産に組み込む場合は、主軸ではなくあくまで分散投資の一角として扱うことをおすすめします。

また、低いリスクで資産の増加を目指せる投資方法として、不動産クラウドファンディングもおすすめです。1口1万円から都心部のビルやマンションなどの優良不動産に投資できますので、不動産投資の経験がないけど興味はあるという方はぜひチェックしてみてください。

> 不動産クラウドファンディングの魅力をもっと詳しく見る

> 募集直前・募集中のファンドはこちら

【監修者】FP1級技能士 永田智睦
信用金庫勤務後、独立系FP事務所を経営。金融業界で16年の実績がある。年間300件以上の個人事業や中小企業の相談に対応しつつ、個人のお金にもフォーカスをあて、経営者と企業が豊かな人生になるように全力でサポートしている。CFP資格、PBコーディネーターの資格も保持。

LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部
この記事を書いた人

LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部

金融分野全般に視野が広いライターと、不動産クラウドファンディングに精通した校閲メンバーにて構成。投資家目線のわかりやすい記事を届けることをモットーに、不動産クラウドファンディングを中心とした投資お役立ち情報をお届けします。

初めての方にもおすすめ

不動産クラウドファンディングへの
投資が初めての方へ

投資の魅力はまだまだあります。初心者ガイドで学んでみましょう。

初心者ガイドを見る

1口1万円から不動産に分散投資
できる
不動産クラウドファンディング

分散投資にオススメの理由を投資事例を併せながらご紹介します。

不動産クラウドファンディング 分散投資の魅力魅力を知る

LIFULL 不動産クラウドファンディングで
不動産投資をはじめよう!

今すぐ無料で会員登録
今すぐ無料で会員登録
トップ > おすすめコラム > 不動産クラウドファンディング以外の投資 > 国債は儲かる?金利や平均購入額、メリットなどを解説