定期預金はどのくらい増えるの?いくらから始められるのかも解説
LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部です。
定期預金を始めようとする方の中には「定期預金ってどれくらいの金額から始められるのだろう」「定期預金の制約が知りたい」などと思われている方もいるでしょう。
そこで本記事では、定期預金の金利や始められる金額など、定期預金を始めるための知識を詳しく解説しています。
本記事を読むことで自分に合った預金方法を選べますので、ぜひ参考にしてみてください。
定期預金はどのくらい増えるの?
定期預金は銀行が提供している金融商品の1つです。あらかじめ期間を指定した上で、銀行などの金融機関にお金を預ける預金になります。
定期預金の金利は普通預金と比べるとやや高いですが、預けておくとどのくらいお金が増えるのでしょうか。
定期預金の金利|0.01%程度
定期金利の金利相場は0.01%程度です。
計算すると、100万円を1年間預けても、100円にしかなりません。そして、そこからさらに税金が引かれるので、手元に残る利息は80円前後です。
以前は定期預金の金利が6%を超えている時もありましたが、今は低金利政策が続いているため、金利はわずか0.01%程度にとどまっています。
低金利政策とは、金利が低いとお金を借りやすくなったり、預けるよりも使おうと思ってもらうことで景気を良くしようという考えのもと施行されています。
定期預金は元本割れのリスクがないため安全性が高い運用法ですが、運用効率が低いのと、指定した期間自由に資金を引き出せないというデメリットがあるので注意が必要です。
ネット銀行の金利|0.1%程度
ネット銀行の定期預金なら、金利は0.1%程度です。
これでも100万円を預けても1,000円程度にしかならず、税金も引かれるため手元に残る利息は1,000円未満となります。
ネット銀行の金利が市中の銀行に比べて金利を高く設定できるのは、店舗の数を少なくしたり、従業員スタッフの人数を最小限にして人件費を抑えたりして、コストを低く抑えられるためです。
ネット銀行は、店舗での対面サービスが受けられないことや、電話サポートが繋がりにくいなどのデメリットがありますが、金利の良さを優先して考えるならば、ネット銀行の定期預金を検討するべきでしょう。
日本のインフレ率よりも低金利
日本銀行は長引くデフレを改善しようと、インフレ率2%の「物価安定の目標」を掲げて景気政策を実施しています。
政策の一部として、2013年に「量的・質的金融緩和」を、2016年に「マイナス金利つき量的・質的金融緩和」と「長短金利操作つき量的・質的金融緩和」を導入しました。インフレ率が2%を達成するまで、金融緩和を続けることが約束されています。
しかし、インフレ率2%を達成するのは難しく、相当な時間がかかるでしょう。
超低金利が今後も続いていく中で、金利0.01〜0.1%程度の定期預金で資産形成するのは心もとないです。
定期預金は安全資産の位置づけとして、資産運用は他の方法を検討するのが大切です。
定期預金はいくらからできる?
「定期預金はいくらから始められるのだろう」「預け入れ期間はどの程度なのか」などと、疑問をお持ちの方もいるでしょう。
以下で、定期預金はいくらから始められるのかなどについて詳しく解説します。
1円〜1,000円程度で始められる
定期預金は1円〜1,000円程度から始めることができます。
定期預金は満期日まで引き出しができないというデメリットがありますが、メリットもたくさんあります。主に以下の5つがメリットです。
- 普通預金より高い金利
- 元本保証
- 手数料がかからない
- 資産を使ってしまう心配がない
- 預入期間が選べる
定期預金は満期日まで資金の引き出しができませんが、資金を使ってしまう心配がないと捉えることもできます。
また預入期間も金融機関によって異なりますが、いくつかの選択肢の中から選べます。
定期預金は元本割れリスクのない資産運用で、少額で始められます。
分散型投資の1つとして取り入れるのがよいでしょう。
金融機関によって最低金額と金利は異なる
定期預金の最低額と金利は金融機関によって異なります。
また、預入期間を中途解約してしまった場合、金利が低くなったり、解約手数料を取られてしまったりすることもあります。
定期預金を選ぶ時は以下の条件に注意して選びましょう。
・金利
・預入可能な最低金額と預入単位
・預入期間、中途解約条件
せっかく定期預金を始めるので金利の高い金融機関、商品を選ぶべきです。ネット銀行など人件費を削減できる銀行は金利が高めだったり、様々なキャンペーンを行っていたりすることが多いです。インターネットで調べて比較しましょう。
預入期間が長いと金利が高くなる傾向があります。自分がいくら預けられ、どのくらいの期間預け続けられるのか、お金を使うシチュエーションを考えて、自分に合った無理のない定期預金を選びましょう。
定期預金と積立預金の違いについて
定期預金と積立預金という名前を聞いたことがあっても、それぞれの違いや、どちらが自分のライフスタイルに合っているのかわからないと悩む人も多いと思います。
そこで以下では、定期預金と積立預金の違いなどについて詳しくご説明します。
お金の預け入れ方
定期預金と積立預金はお金の預け入れ方が異なります。
違いは以下の通りです。
・定期預金:一括して預け入れ
・積立預金:毎月コツコツ預け入れ
そのためまとまった資金がある方は定期預金が、利益を得られるほどの資金がない方は、目標の金額に達するまでコツコツ毎月預け入れる積立預金がおすすめです。
積立預金は毎月決まった日に決まった金額を自動振替をすることで積み立てる方式が一般的です。しかし、ある特定の月のみ増額したり、手持ちの資金額に応じて自由に増額できたりする商品もあります。
お金の引き出し方
定期預金と積立預金では引き出し方に違いがあるので注意が必要です。
定期預金は1ヶ月から6ヶ月や年単位などの期間を選択できます。預金期間が長いほど金利は優遇され、期間が終了すると元本と利息が受け取れます。
原則、満期まで解約しないのが一般的です。
他には、中途解約、一部解約、満期の解約予約という方法があります。
満期解約で自動解約型の場合は必要な手続きはあまりなく、元本と利息が自動的に普通口座に入る仕組みです。一方自動継続型を選ぶと、次の満期で引き出したいという解約の予約をしない限り次に満期まで金利がそのまま適用されます。
中途解約や一部解約は金融機関によって応じてもらえないこともあります。満期まで預けた場合と比較して低い金利が適用されるでしょう。
積立預金の場合、積み立てるごとに利息が確定するので、途中解約や、引き出しが可能な場合もあります。
また、満期後の継続の仕方に特徴があります。元利金継続と、元金継続があり、前者は満期時に発生した利息を元金に加えて預金を継続することで、後者は利息が普通預金口座に入金されます。
金利の違い
定期預金は基本的に任意の金額を、あらかじめ決めた期間預けるのが定期預金です。
一度に入金しなくては行けないので、ある程度まとまった資金を持った方へ向けての預金方法です。
積立預金と比べると制限が多いですが、金利は積立預金より高めになります。
積立預金は、一度に預け入れる金額を抑え毎月つみ立てていく方法です。預け入れ額は金融機関によって異なりますが、ある程度自由に決めることが可能で、月によっては増額もできます。
積立預金は定期預金より制限が少なく自由であると言えますが、定期預金より金利は低くなります。
安全資産である定期預金を上手に活用しよう
本記事では、定期預金の金利から始め方、定期預金と積立預金の違いなどについてご説明しました。
定期預金はある程度まとまった資金を一括して入金し、途中の引き出しができないなどの制限がある分、金利は積立預金より高くなります。
一方、積立預金は、定期預金より金利が低いという欠点がありますが、途中で引き出すことが可能であり、毎月の積立額を変更できるなどの自由度が高いのが特徴です。
日本は超低金利政策が続いているため、定期預金で資産を増やすのは難しいですが、安全資産の1つとして上手に活用しましょう。
また、少額から投資できる他の資産運用手法として、不動産クラウドファンディングもおすすめです。1口1万円から優良な不動産物件に投資できるので、ぜひ投資のポートフォリオの1つとしてご活用してみてください。
【監修者】FP1級技能士 永田智睦
信用金庫勤務後、独立系FP事務所を経営。金融業界で16年の実績がある。年間300件以上の個人事業や中小企業の相談に対応しつつ、個人のお金にもフォーカスをあて、経営者と企業が豊かな人生になるように全力でサポートしている。CFP資格、PBコーディネーターの資格も保持。
LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部
金融分野全般に視野が広いライターと、不動産クラウドファンディングに精通した校閲メンバーにて構成。投資家目線のわかりやすい記事を届けることをモットーに、不動産クラウドファンディングを中心とした投資お役立ち情報をお届けします。