不動産ファンドにおいて、不動産特定共同事業を行う事業者が販売する商品は「不動産小口化商品」である。複数の投資家で共同所有する仕組みのため、多額の資金が無くても投資が可能である。 不動産小口化商品には「任意組合型」「匿名組合型」「賃貸型」の3つのタイプがある。 賃貸型では、投資家がまず対象不動産の持分を購入する。よって、不動産の所有権は投資家にある。その後、事業者と投資家との間で賃貸借契約が結ばれる。投資家の所有する権利を事業者に貸し出して、委任する仕組みである。 事業者は、賃貸収入を投資家に分配する。投資家が受け取る分配金は、不動産所得とみなされる。