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おすすめコラム 2023.05.18

初心者にもおすすめの資産運用とは?わかりやすく解説

LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部です。

将来のライフプランや老後の生活に備えるためには、貯金だけでなく資産運用を行うことが大切です。けれども「なにから始めればいいのかわからない」「失敗して損したくない」と、不安に思う方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、資産運用とは何かについて初心者にもわかりやすく解説します。

資産運用とは

資産運用とは、自分が持っているお金を株式や債券などの金融商品に投資して、資金を増やしていくことです。

資産運用には利益や不労所得を得られるメリットがありますが、場合によっては元本割れしてしまう可能性もあります。

運用方法によってもリターン(得られる利益)とリスクが異なるため、資産運用についてきちんと学んだ上で、自分に合った運用方法を見極めることが大切です。

資産運用の種類

資産運用の方法は、価格が大きく変動するものや、ほとんど値動きがないものなどさまざまな種類があります。ここでは、資産運用の種類とそれぞれの特徴について解説します。

預貯金

銀行や郵便局にお金を預ける預貯金。金利は低いもののわずかにはつくため、資産運用方法の1つと言えます。

預けている銀行などが倒産しない限り元本が保証されているので、安全性が高い運用方法です。

保険

個人年金保険や学資保険などの貯蓄型保険に加入すると、支払った保険料を保険会社が代わりに運用してくれます。

預貯金よりも資産が増える可能性が高い反面、保険料を支払っている途中で解約すると元本割れするリスクもあります。

債券

債券とは、国や企業などがお金を集めるときに発行する証券のことです。国が発行する債券は「国債」、企業が発行する債券は「社債」といいます。

発行者は投資した人に対して利子を支払い、償還日には元本が払い戻されるため、比較的安全な資産運用方法と言えるでしょう。

投資信託

投資信託とは、投資したい人から集めたお金を「ファンドマネージャー」と呼ばれる資産運用の専門家が代わりに投資するものです。

知識豊富なプロに任せられるのはメリットですが、依頼するにはさまざまな手数料がかかる点がデメリットと言えます。

株式投資

株式とは、企業が資金を調達するために発行するものです。株を購入することで株主となり、利益を配当金として受け取れます。また、商品やサービスの提供といった株主優待が受けられるのも魅力です。

ただし、株式投資で利益を出すためには専門知識が必要なので、勉強に時間をかける必要があります。

不動産投資

マンションやアパートなどの不動産を活用して、家賃収入や売却益を得る不動産投資。ローンを利用すれば、自己資金が少なくても投資を始められます。

一方、物件の管理や空室リスクへの対策が必要なので、少々難易度が高い投資方法です。

資産運用の重要性

ここでは、資産運用の重要性について考えてみましょう。「不安でなかなか始められない」という方は、一歩踏み出すきっかけになるかもしれません。

貯金だけでは資産が増えない

近年は超低金利時代なので、貯金だけで資産を増やすことはできません。

日本銀行が公表したデータによると、預金金利の平均は普通預金で年利率0.001%、定期預金で年利率0.002〜0.003%です(2022年3月30日時点)。

つまり100万円預けても、10〜30円の利息しか受け取れないのです。

現代の日本においては貯金をするだけでなく、何らかの方法で資産運用をするのが重要だといえます。

※参考:日本銀行金融機構局 預金種類別店頭表示金利の平均年利率について

物価は上昇する可能性がある

「投資などの資産運用はお金が減る可能性があるけど、預貯金ならお金は減らないから安心」と考えるのは危険です。なぜなら、物価が上昇すればお金の価値自体が下がってしまう可能性があるためです。

現在1万円あれば100個買える100円の商品が、物価が2%上昇すると102円になり、1万円で98個しか買えなくなります。

2022年は小麦粉や食用油などが値上がりしましたが、さらに日本銀行は2%のインフレ実現を目指しています。「お金は減らなければ良い」と考えずに、自ら資産を増やす努力が必要と言えるでしょう。

年金だけでは老後の生活が不安

受け取れる年金額は年々減少傾向にあり、老後の生活を年金だけに頼るには不安が残ります。

以前は「老後資金は2,000万円必要」と言われていましたが、人生100年時代に突入し今後も寿命が延びることで、必要な老後資金もさらに増えていくでしょう。

年金に期待しすぎず、資産運用によって積極的に資産を増やすことが、将来の生活への不安を解消することにもつながります。

初心者におすすめの資産運用5選

「投資に興味はあるけれど、何から始めればいいのかわからない」という人に、おすすめの資産運用方法を5つ紹介します。

投資信託

投資したい人からお金を集めて、専門家が代わりに投資する投資信託。どの投資信託を選ぶかを判断する必要はありますが、実際の運用はプロに任せられるため、初心者の人でも始めやすい方法と言えます。

ただし、価格が変動する金融商品を運用するので、元本保証はありません。信託報酬や手数料がかかる点にも注意しましょう。

> 投資信託とは?初心者の方にわかりやすく解説

株式投資

株式投資は、企業が資金を調達するために発行する株を購入する投資方法です。

株を購入した人は株主となり、利益を配当金として受け取ったり、商品やサービスの提供といった株主優待が受けられたりします。

初心者には難しいと思われるかもしれませんが、少額から投資を始められることや、多くの企業の中から投資先を選べる点はおすすめポイントです。一方で元本割れするリスクもあるので、株式投資についての勉強は欠かせません。

> 株式投資とは?投資信託との違いについても解説

債券投資

債券投資は、国や企業などがお金を集めるときに発行する証券に投資する資産運用方法です。発行者は投資した人に対して利子を支払い、償還日には元本が払い戻されます。

預貯金よりも高金利であり、発行者の信頼度が高ければ比較的リスクの低いため、初心者にもおすすめです。

ただし、発行者の財務状況が悪化すれば、元本割れのリスクもあります。

> 国債とは?仕組みやメリットをわかりやすく解説

iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、自分で拠出した掛け金を投資信託などの金融商品に運用して、資産を増やしていく年金制度です。

iDeCoの大きなメリットは、節税対策になること。公的年金に加入している60歳未満の人であれば、ほとんどの人が加入できます。原則60歳までは引き出せない点には注意しましょう。

> iDeCo(確定拠出型年金)とは?仕組みや上限・税制優遇まで幅広く解説

不動産クラウドファンディング

不動産クラウドファンディングとは、不動産を利用した事業に複数の人で投資する資産運用方法です。

国土交通省から認可された「不動産特定共同事業者」によって運営されており、1万円から手軽に投資を始められます。専門的な知識がなくても始めやすく手間も少ないので、初めて投資を行う人におすすめの方法です。

> 不動産クラウドファンディングとは?仕組みやメリット・他の不動産投資との違いを解説

資産運用で失敗を防ぐためのポイント

初めて資産運用に挑戦する人にもできる、失敗を防ぐためのポイントをご紹介します。

失敗しない運用方法を選び、具体的な資産計画を立てる

資産運用にはさまざまな種類があり、それぞれメリットとデメリットがあります。初心者の人は、なるべくリスクの少ない方法を慎重に選ぶことが重要です。

投資のリスクを考慮したうえで明確な目標を立て、具体的な資金計画を行いましょう。

少額投資からスタート

初めて資産運用を行う人は、少額から投資をスタートしましょう。少額投資であれば、リスクが現実になった場合でも、過度に慌てずに冷静に対処できるためです。

資産運用のコツがつかめるまでは、少ない金額で反復練習を繰り返すことをおすすめします。

資産運用のシミュレーションをする

投資で大きな損失を抱えないためには、資産運用のシミュレーションを行いましょう。

「年間でどのくらいの収益が見込めるのか」「その収益を得る過程で想定されるリスクは何か」などを具体的に理解することで、大きな失敗を防げるためです。

投資信託であれば、証券会社が提供しているシミュレーターで、積立額・積立期間・リターン率に応じた最終積立金額が試算できます。

金融庁のホームページにも「資産運用シミュレーション」があるので、ぜひ利用してみましょう。

金融庁 資産運用シミュレーション

単利と複利の違いを知る

「単利」とは、元本だけに利息がつく増え方です。一方「複利」は、元本だけでなく利息にも利息がつく増え方なので、複利運用の商品はお金が早く増えるという特徴があります。

単利と複利の違いを知り、リスクを抑えつつも目標を達成できる資産運用方法を選びましょう。

リスクの許容範囲を決める

資産運用で大きく失敗しないためには、リスクの許容範囲をあらかじめ決めておくことが重要です。リスクの許容範囲に応じて、自分に合った投資スタイルを見極められるからです。

無理のない範囲で資産を増やす方法を、細かく調整することをおすすめします。

資産運用の相談先を持つ

資産運用の相場環境は日々変わるため、自分だけでは判断が難しい場面もあるかもしれません。銀行やファイナンシャルプランナーなどの信頼できる相談先があれば、資産運用の不安も軽減できるでしょう。

資産運用の知識を身に着けて将来のリスクに備えよう

資産運用にはさまざまな種類があり、それぞれリターンとリスクが異なります。初めて資産運用を行う人は、リスクの少ない方法から挑戦してみましょう。

リスクの低い方法としては、不動産クラウドファンディングがおすすめです。はじめて不動産投資を行う人やローリスクで投資したい人は、合わせて検討してみてはいかがでしょうか。

> 不動産クラウドファンディングの魅力をもっと詳しく見る

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【監修者】FP1級技能士 永田智睦
信用金庫勤務後、独立系FP事務所を経営。金融業界で16年の実績がある。年間300件以上の個人事業や中小企業の相談に対応しつつ、個人のお金にもフォーカスをあて、経営者と企業が豊かな人生になるように全力でサポートしている。CFP資格、PBコーディネーターの資格も保持。

LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部
この記事を書いた人

LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部

金融分野全般に視野が広いライターと、不動産クラウドファンディングに精通した校閲メンバーにて構成。投資家目線のわかりやすい記事を届けることをモットーに、不動産クラウドファンディングを中心とした投資お役立ち情報をお届けします。

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