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暗号資産 2023.01.31

仮想通貨ポリゴン(Polygon/MATIC)とは?買い方や将来性も解説

LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部です。

ポリゴン(Polygon/MATIC)という仮想通貨をご存じでしょうか。数多くの仮想通貨が出てきている中でも、とりわけ注目が集まっている仮想通貨のうちの1つです。

米国大手コーヒーチェーンのスターバックスコーヒーが、その採用を決定したことでも有名なポリゴンは、短期間のうちに時価総額を大きく上昇させています。仮想通貨の中でも大きな話題を呼んでいるポリゴンですが、その特徴を知らないという方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、仮想通貨ポリゴンの特徴を解説します。具体的な購入方法や将来性などについても解説しますので、ポリゴンを購入したいと考えている方はぜひご一読ください。

仮想通貨ポリゴン(Polygon/MATIC)とは?特徴を解説

仮想通貨ポリゴン(Polygon/MATIC)は、将来性の高い仮想通貨の1つです。実は代表的な仮想通貨である「イーサリアム(ETH)」とも深く関係しています。イーサリアムの代替として生み出されたポリゴンに、どのような特徴があるのか解説していきます。

イーサリアムの課題を解決するために作られた

イーサリアムは、プログラム自動化機能「スマートコントラクト」を備えるなど、独自の機能で人気を博し、DeFi(分散型金融)に広く利用されているプラットフォーム型仮想通貨です。今後もその機能性から価格の上昇も期待できる、将来性のあるアルトコインと言えるでしょう。

しかし近年、イーサリアムはスケーラビリティ問題という問題を抱えています。これはユーザー数の増加によってシステムやネットワークの負荷が増大し、手数料の高騰や処理速度が低下してしまうことです。

ポリゴンは、そんなイーサリアムのスケーラビリティ問題の解決を目的としたサイド・チェーンとして生み出されました。そのため、イーサリアムとはシステム面での違いがあります。

> イーサリアム(ETH)とは何?特徴・ビットコインとの違い・将来性についてわかりやすく解説

イーサリアムの課題であったスケーラビリティ

イーサリアムの抱えていたスケーラビリティ問題とは、システムやネットワークに負荷がかかり、ブロックチェーンの処理機能が下がってしまう問題です。ユーザーの増加などによって、システムが負荷に対応できる範囲を超えてしまうと、処理速度の低下や手数料の高騰が起きてしまうのです。

ブロックチェーンは、従来の銀行とは異なり管理を分散できるため、仲介手数料がかからないなどのメリットがあります。しかし、スケーラビリティ問題によってこれらのメリットが失われれば、ブロックチェーン特有の利便性が失われる恐れがあります。

課題解決のため、イーサリアム自体も従来採用していたPowからPoSへアルゴリズムをアップデートするなどの対策を講じています。これにより膨大な計算処理が不要となり、電力削減や処理能力低下の防止が期待できるでしょう。

手数料が安く、処理速度が早い

ポリゴンはイーサリアムの弱点を補う仮想通貨で、手数料(ガス代)がイーサリアムと比較して安いという特徴を持っています。イーサリアムのブロックチェーンと並行して実行され、相互性がありながら安価な処理が可能な点はメリットと言えるでしょう。

また、処理速度が早いことも注目を集めるポイントです。例として、VISAのクレジットカードの通信速度は1秒当たり約24,000件なのに対し、イーサリアムは約15件です。ポリゴンはというと1秒あたり約65,000件という速度を誇ります。このことからも通信速度の速さは群を抜いていることがわかります。

PoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用

仮想通貨ポリゴンは、独自のコンセンサスアルゴリズムとして「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」が採用されている点も特徴です。PoSでは、通貨の保有量や保有期間に応じて、ブロックチェーンへの繋がりやすさ(マイニングの成功確率)が上昇します。つまり、通貨を長く多く保有することで報酬を得やすくなります。

似ている言葉に「PoW(プルーフ・オブ・ワーク)」があります。PoWはビットコインなどに採用されているアルゴリズムで、計算量に応じて報酬が得られます。しかし、膨大な計算のための膨大な電力を必要とするため、コストが高くなり得られる利益が小さくなるという問題がありました。PoSはPoWの問題を解決するシステムとして多くの仮想通貨に採用され始めています。

EVM互換

仮想通貨ポリゴンはEVM互換性があります。EVM(Ethereum Virtual Machine)とは、イーサリアムのアプリを動かすプログラムのことで、「EVM互換性がある」というのは、イーサリアム上のアプリを流用できるということを意味します。イーサリアム上のアプリやライブラリを流用できれば、プロジェクト拡大も容易です。

仮想通貨ポリゴンの価格

ポリゴンは現在、142.48JPYに推移しています。(2023.1.31.時点)

ポリゴンの価格は2021年5月に上昇が始まり、同年12月には過去最高価格まで上昇しました。2022年に入ってからは、コロナショックやウクライナ情勢の影響を受けて、仮想通貨市場の冷え込みと同時に低迷しています。

しかし、価格の低迷は金融市場に合わせたものとなっており、ポリゴンそのものが原因ということではありません。むしろポリゴンはイーサリアムのサイドチェーンプロジェクトとして、今後も人気が高まっていくことが期待されています。

仮想通貨ポリゴンの取引所での買い方

最近までポリゴンは国内での取引ができなかったため、海外の仮想通貨口座へビットコインを送金して購入する方法が主流でした。しかし、現在では国内取引所である「bitFlyer」および「bitbank」で取引が可能となりました。ポリゴンの購入は、以下のような流れに沿って進めてください。

  1. いずれかの取引所で口座を開設
  2. 日本円を入金
  3. 指値か成行でポリゴン(MATIC)を購入

国内での購入が可能となったことで、以前まで必要だったビットコインの購入と海外口座の開設、および海外口座へのビットコインの送金作業が不要になりました。国内でポリゴンの購入ができる取引所はとても貴重です。ポリゴンの購入を検討している方はぜひご利用ください。

仮想通貨ポリゴンの将来性

「ポリゴンには将来性がある」と言われていますが、具体的には以下のような理由から期待が高まっています。

  • 技術アップデートがある
  • 新分野での応用
  • イーサリアムも成長著しい

それぞれについて、以下で詳しく解説していきます。

技術アップデートがある

ポリゴンは、今後さらなる進化のために技術アップデートが予定されています。2021年10月28日「World Polygon Forum(世界ポリゴン会議)」が開催され、ポリゴンが継続的に事業拡大するための技術的実装予定が発表されました。

これらの実装は、ポリゴンが今後も多くの量を取引するため、つまりスケールアップするためのアップデートです。技術面へ積極的に投資したりアップデートを試みたりする姿勢は、将来性を判断する上で非常に好印象でしょう。

新分野での応用

ポリゴンは新分野での応用や活躍も期待されています。たとえば、現在注目度が高いNFT。大手取引所のOpenseaでは、イーサリアムだけでなくポリゴンのブロックチェーン上での取引が可能となっています。

ポリゴンのブロックチェーンは、イーサリアムのものと比較すると規模が小さいですが、手数料が低く、初心者でも安心して取引ができます。コストの面からも、NFTをはじめとした新分野での期待が高まっています。

イーサリアムも成長著しい

ポリゴンの人気や需要の上昇だけでなく、イーサリアムも今後さらなる進化が期待されています。イーサリアム自体も、大型アップデート「The Merge」が2022年9月19日に設定されています。

このアップデートでコンセンサスアルゴリズムはPoSへと移行し、「シャーディング技術」が実装される予定です。これにより通信速度の上昇や手数料の削減が可能となり、今後さらにイーサリアムの需要が増加すると見込まれています。

仮想通貨ポリゴンの将来性への期待 

仮想通貨ポリゴンは将来性のある仮想通貨と言えるでしょう。本体であるイーサリアムの成長が著しいことに加え、イーサリアムの課題を解決する能力もあります。また、「新分野での応用を期待」「大型アップデート行う」など今後の成長への姿勢も確かなものがあります。国内での取引はまだ多くはありませんが、保有する価値のある仮想通貨です。

また、ポリゴンへの投資以外に期待を持てる投資方法として、LIFULLの不動産クラウドファンディングもおすすめです。専門用語集や複数のファンドを比較できるなど、初心者におすすめの方法です。1口1万円から5%〜8%程度の利回りを期待できる不動産物件に投資できるので、こちらもぜひチェックしてみてください。

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【監修者】CFP資格保有者 宮脇英寿
中学高校の数学教師を経てファイナンシャルプランナーの道に進む。年間100世帯以上の個別相談に対応しながら、確定拠出年金や住宅ローン、ねんきん定期便の見かた等各種セミナー講師も担当。住宅ローンアドバイザー、宅地建物取引士の資格も保持。

LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部
この記事を書いた人

LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部

金融分野全般に視野が広いライターと、不動産クラウドファンディングに精通した校閲メンバーにて構成。投資家目線のわかりやすい記事を届けることをモットーに、不動産クラウドファンディングを中心とした投資お役立ち情報をお届けします。

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