みなとみらいエリアの再開発最新情報、今後の予定まとめ

本記事はLIFULL HOME’S 不動産投資からの寄稿記事です。
大型商業施設や複合施設が立ち並ぶみなとみらいエリアですが、1965年に「みなとみらい21事業」の構想が発表されて以降、令和に入っても依然として再開発が続いています。今回は、今後予定されているみなとみらいエリアの再開発最新情報を紹介します。
みなとみらいとは?
みなとみらいの正式名称は「横浜みなとみらい21」で、横浜駅東口から関内・伊勢佐木町に挟まれた186ヘクタールからなる地域を指します。同エリアは、「みなとみらい21事業」として、1965年に構想が発表されて以降、今も再開発が進行中です。
横浜は、みなとみらい21事業の構想が発表される頃まで、東京のベッドタウンという位置付けにありました。これは戦後同エリアが米軍に接収され、計画的な復興・再整備が遅れたことで、商社などの業務機能は東京に流出したためです。また、横浜駅が郊外部との結節点として繁華街化し、都心が横浜駅周辺と、関内・伊勢佐木町地区に二分されてしまいました。
こうした現状を打破し、横浜らしい機能を備えた都心部を形成するためにみなとみらい21事業が打ち出されました。当時、横浜駅周辺と、関内・伊勢佐木町地区2の都心に挟まれた臨海部には、高度経済成長期に活躍した埠頭や、造船所などがありましたが、それらの機能を廃止、または移設。跡地に2つの都心を一体化・強化して、都市機能を集積させて、みなとみらいが誕生しました。
みなとみらい再開発最新事情
みなとみらいは、横浜駅だけでもJR線、みなとみらい線、京急線、東急東横線、横浜市営地下鉄ブルーラインなど乗り入れ路線が多く、首都圏や空港からのアクセスも良いことから、ランドマークタワーや赤レンガ倉庫など魅力的な施設が多く立地しており、今も進化を遂げています。
同エリアは、1~17街区を「新港地区」、18~67街区を「中央地区」、68街区を「横浜駅東口地区」とし、各街区ごとに再開発が行なわれています。以下、現在進行中の再開発情報を紹介します。

53街区(仮称)みなとみらい21中央地区53街区開発計画
53街区は2024年3月末の完成を予定しており、正式名称「横浜シンフォステージ(YOKOHAMA SYMPHOSTAGE)に決定しました。同街区に立地する2棟の建物は、オフィス・店舗・ホテルで構成され、多機能交流拠点となる予定です。横浜シンフォステージは、横浜市が推進する脱炭素モデルの取り組みに参画しており、みなとみらい21中央地区全体の脱炭素化に貢献していきます。

【横浜シンフォステージの建物概要】
ウエストタワー | イーストタワー | |
---|---|---|
延べ面積 | 183,132.29㎡ | |
高さ | 約158m | 約90m |
階数 | 地上30階、塔屋2階、地下1階 | 地上16階、塔屋1階、地下1階 |
フロア構成 | ● 26~30階 ホテル ● 25階 全体共用 ● 5~24階 オフィス ● 4階 全体共用 ● 3階 店舗 ● 2階 店舗 ● 1階 駐車場、店舗、オープンアトリウム | ● 5~15階 オフィス ● 4階 全体共用 ● 3階 オフィス、店舗など ● 2階 店舗 ● 1階 駐車場、店舗、オープンアトリウム |
60・61街区Kアリーナプロジェクト
60・61街区には、2万席を誇る世界最大級の音楽アリーナ「Kアリーナ横浜」に、ホテル棟とオフィス棟のツインタワーを併設。ホテル棟はヒルトン発の横浜進出となる「ヒルトン横浜」に、オフィス棟の名称は「Kタワー横浜」となり、街区全体の名称を「ミュージックテラス」に決定しました。竣工は2023年秋予定。
同施設は、ライブ・コンサートで使用する電力を再生可能エネルギーで調達。一般的なコンサートで使用する機器を常設することで、トラックによる設備搬入で生じるCO2削減を見込むなど環境にも配慮しています。
【ミュージックテラス施設概要】
棟名称 | アリーナ棟 | ホテル棟 | オフィス棟 |
---|---|---|---|
施設名称 | Kアリーナ横浜 | ヒルトン横浜 | Kタワー横浜 |
用途 | 観覧場・駐車場等 | ホテル・店舗・駐車場等 | 事務所・店舗・駐車場等 |
延床面積 | 約54,090m2 | 約34,850m2 | 約29,740m2 |
階数/高さ | 地上9階/約45m | 地上26階・地下1階/約100m | 地上21階・地下1階/約100m |
備考 | 座席数:20,030席 | 客室数339室 | 貸床面積:約15,000m2 |
62街区HARBOR EDGE PROJECT
62街区では、グローバルラグジュアリーホテル&ホテルコンドミニアムを中核とした、水族館や店舗の新設が予定されています。2019年10月から開発事業者を公募していましたが、2020年6月に事業予定者が決定。2022年10月に着工し2026年竣工予定です。

【HARBOR EDGE PROJECT 建物概要】
延べ面積 | 82,661.98㎡ |
高さ | 59.95m |
階数 | 地上14階、地下2階 |
まとめ
みなとみらいの再開発は令和に入っても依然として継続中です。交通アクセスが良く、都会的でありながら、海や緑も近いみなとみらいエリアは、国内外の観光スポットとして、また国際交流都市・ビジネス拠点として、ますます注目が高まっていくでしょう。

LIFULL HOME'S 不動産投資編集部
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