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おすすめコラム 2022.09.06

【初心者向け】資産形成とは?必要性とおすすめの種類についてわかりやすく解説

LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部です。

子育てや老後といった今後のライフプランを考えて、資産を増やしたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。

そこでこの記事では、初心者向けに資産形成とは何かについてわかりやすく解説。資産形成がなぜ必要なのか、また始める際に参考となる資産形成の種類まで詳しく紹介します。

資産形成とは? 

まず、資産形成とは何かや、資産運用との違いといった基礎知識について以下で解説します。

資産形成とはどういう意味?

資産形成とは、ほぼ0の状態から将来に必要な資産を増やしていくことです。資産形成は、おもに貯蓄や投資によって行います。現代社会において、将来に対する不安はさまざま。「老後の資金は足りるだろうか」「社会保障は今後も大丈夫だろうか」といった将来の不安に備え、安心して生活するために資産を増やしておくのが資産形成の大きな目的です。

資産形成と資産運用の違い

資産形成の場合は、上述の通りほぼ0から資産を積み上げていきます。一方で、資産運用はある程度の金額の資産を使って、さらに資産を増やすという違いがあります。保有する金融資産が1,000万円を超えるまでは資産形成。1,000万円以上を元手に投資などで資産を増やすのが資産運用と一般的には認知されています。

資産形成の必要性について

資産形成は、ライフプランの実現に不可欠です。おもに老後の生活費を確保するための手段と捉えるとよいでしょう。

上述のとおり資産形成には、大きく貯蓄と投資の2つの方法があります。貯蓄は、すぐに使える流動性の高いお金として大切です。そして投資は、中長期的に資産形成を行うための方法と言えます。

老後の費用・教育費用・住宅費用は3大支出と呼ばれています。これらの3大支出に備えることが、資産形成を行うおもな目的です。その中でも重要性が高いのが老後の費用。教育費用や住宅費用は、お金を借りて賄うという方法があります。一方で、老後の費用は借りることができず、年金と個人の資産によってやりくりを行います。

また、保険料を負担する世代と、年金を受け取る高齢の世代の比率が変わっていけば、将来的に年金の支給額や支給開始の年齢が変更される可能性もあります。つまり、老後を安心して送るためには、着実に資産形成を行うことがとても大切なのです。実際に国の機関である金融庁も投資によって将来のために、資産形成を行うことを勧めています。

参考:投資の基本 : 金融庁 

資産形成には投資がおすすめ

投資には、資産を減らすリスクがありますが、その分リターンも期待できます。銀行の金利が低い預金だけでは資産を増やすことは難しく、逆にインフレで預金の価値が下がる場合もあります。投資と一口に言っても、その種類はさまざまです。例えば、不動産クラウドファンディングのように、少額から始められ、負担の大きい運用に関してはプロに任せられるローリスクミドルリターンの投資方法もあります。

自分が目標とする資産形成を実現するために、目標から逆算してどの程度のリスクを負う投資方法が最適か検討することが大切です。

資産形成で失敗しないために知っておくべき5つのポイント

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失敗しないために知っておくべき5つの資産形成の基本について、以下でわかりやすく解説します。

若い年齢から始めると資産形成は効果的

資産形成は、30代・40代といった若い年齢から始めるとより効果的。なぜなら、若い年齢から資産形成を始めれば、投資の複利効果を生かせるからです。複利効果とは、投資によって得られた収益を再び投資することで、利息に利息が増えていく効果を指します。

また、若い年齢であれば投資によって損益が出た場合でも、昇給や副業などによってリカバリーが可能なためリスクが取りやすいです。

そして、不動産クラウドファンディングや投資信託のように少額から行える投資も増えています。貯蓄と併せて投資方法についても検討し、できるだけ若い年齢から資産形成に取り組みましょう。

貯蓄と投資のバランスを取る

貯蓄を投資に回しすぎると生活に影響が出る可能性があるため、そのバランスを取ることが資産形成を行ううえで重要なポイントです。資産形成を行う基本として、生活費の6ヶ月分は貯蓄として確保しておきましょう。ある程度の貯蓄を確保しておくと、元本割れなどの損失が発生した際も生活に影響が出づらいです。また、生活に影響が出なければ、投資への再チャレンジもスムーズに行えるでしょう。

分散投資でリスクヘッジする

分散投資を行って、リスクに備えた最適なポートフォリオを組むことも資産形成を行ううえで大切です。資産運用におけるポートフォリオとは、自分が保有する金融資産の組み合わせや比率のこと。どのような投資方法にどれだけの資産を投資するか、ポートフォリオを作ってしっかり検討しましょう。分散投資を行うことで、株価の突然の値崩れなどのリスクに対して備えられます。

長期的視点で取り組む

資産形成のための投資は、長い目線で取り組むことが基本です。初心者が短期間で資産を増やそうとして、リスクの高い投資を行うと失敗する可能性が高くなります。投資を始めると、金融商品の値動きが気になるものです。しかし、そもそも金融商品とは常に価格が変わって当たり前のもの。そのような日々の値動きに一喜一憂して疲れていては、元も子もないでしょう。資産形成は、老後の費用といった10年後、20年後に備えて行います。長期的視点を持って冷静な判断を行い、「お金を育てる」という意識を持って資産形成に取り組みましょう。

損失が出た場合の許容範囲を理解しておく

資産形成に取り組む際は、投資によって損失が出ても問題ない許容範囲をしっかりと理解しておきましょう。その許容範囲を理解することは、最適なポートフォリオを組む上でとても大切です。

許容範囲が広ければ、リスクが高く大きなリターンが期待できる株式への投資を増やせます。できるだけリスクを避けたいのであれば、よりリスクの低い投資方法や預貯金や国債といった資産形成の方法の比率を多くする必要があるでしょう。

初心者におすすめの資産形成の種類

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初心者におすすめの資産形成の種類について、以下で解説します。

普通預金・定期預金・外貨預金

銀行にお金を預ける預金は、最も認知度の高い資産形成の種類です。元本が保証されているため、安全性の高さが預金の大きな魅力と言えるでしょう。ただし、日本の金融機関の金利は低いです。普通預金であれば、0.001%程度が一般的。そのため、預金のみで資産を大きく増やすことは難しいでしょう。

保険

保険は本来は病気・ケガなどのリスクに備える商品ですが、資産運用に向いた投資性の高い商品も増えています。投資性の高い保険として、変額保険や外貨建保険が挙げられます。これらの保険は、運用実績や為替の変動によってリターンが期待できるため、貯蓄よりも資産を増やせる可能性が高いです。一方で、投資性の高い保険は、損失が生じるリスクもあります。

国債

国債は、日本が発行している債権のこと。資産運用の種類として注目されているのが、個人向け国債です。

国債は国が発行しているため、元本割れのリスクが低いことが特徴。元本と利息の支払いを国が保証しています。また、銀行に預けるよりも国債の金利は高いです。そのため、収益よりも安全性を重視する場合におすすめの資産運用の方法と言えるでしょう。

つみたてNISA

つみたてNISAは、少額からでも長期積立投資の支援が受けられる税金優遇制度です。つみたてNISAは、毎年40万円まで投資信託を購入可能で、最大で20年間非課税で保有できます。一般NISAは、株式や投資信託などを毎年120万円まで購入可能で、最大で5年間非課税で保有できるという違いがあります。

つみたてNISAは、長期的な資産運用に向いていますが、長期・積立・分散投資に適した投資信託の購入に限定される点に注意が必要です。短期で大きなリターンを狙う投資には利用できません。

参考:NISAとは? : 金融庁

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)

iDecoは、自分で決めた掛け金を積み立てて運用し、60歳以降に受け取りが可能な私的年金制度です。iDecoは、自分自身で定期預金・保険商品・投資信託といった運用方法を選べます。また、掛金全額が所得控除の対象となり、運用益も非課税です。また、年金として受け取る際も控除対象となるなど、さまざまな優遇が受けられます。

投資信託

投資信託は、投資家から集めた資金を運用会社が株式や債権などに投資し、その運用益が分配される金融商品です。初心者でも、少額から気軽に投資ができ、プロに運用を任せて分散投資と同じ効果が得られることがメリットです。株式投資と比較するとリスクは低いですが、損失が発生する可能性は0ではないことを覚えておきましょう。

株式投資

株式投資は、証券取引所に上場している企業の株式の売買の差益や、配当金によって収益を得る投資方法です。企業の業績、業界の動向、経済状況などによって相場が変動するため、日々情報収集を行って株式の取引を行う必要があります。価格が上がれば大きなリターンが得られる場合もありますが、その分元本割れが発生するリスクもあります。また、数多くの上場企業から投資対象を選定する必要があるため、初心者にはややハードルの高い投資方法と言えるでしょう。

不動産投資

不動産投資は、不動産経営による家賃収入によっておもに収益を得る投資方法です。少ない資金でも借入金を使って大きなリターンを狙えるレバレッジ効果が期待できるため、資産形成にも不動産投資はおすすめ。入居者が確保できれば安定した長期的な収益が期待でき、節税や生命保険代わりになることも不動産投資の魅力です。

ただし、少ない資金で始められるとは言っても、ある程度の投資可能な資産は必要となります。また、安定した収益を長期的に得るためには、不動産投資に関する専門的な知識の学習も不可欠です。

REIT

REITは投資家から集めた資金で運用会社が不動産投資を行い、その収益から分配金が得られる金融商品です。投資信託に似た金融商品と言えるでしょう。不動産投資と比較すると、少額から始められることがメリット。また、運用をプロに任せられるため、時間と手間を節約できます。一方で利回りが低く、節税効果はあまり期待できません。

不動産クラウドファンディング

不動産クラウドファンディングは、インターネットでファンドに出資し、ファンドによる不動産投資の運用益を分配金として受け取れる不動産小口化商品の一種です。

1万円程度の少額から始められる不動産クラウドファンディングは、すぐに資産形成を始めたい方におすすめ。運用をプロに任せられるため、専門知識や経験がない初心者でも気軽に始められます。また、投資対象がわかるため、現物不動産投資に近い感覚で経験が積めます。将来的に不動産投資へと投資の対象を拡大したい方にとって、始めの一歩に最適な投資方法と言えるでしょう。

30代・40代は今すぐ資産形成を始めよう

資産形成は、複利効果が生かせてリスクが取りやすい若い年齢から始めるほど有利です。老後の費用といった将来的な支出に対する備えは、誰にとっても必要。そのため、年齢に関わらず少しでも早く資産形成の取り組みを始めることをおすすめします。まずは、不動産クラウドファンディングや投資信託といった少額からスタートが可能でリスクの低い金融商品から投資を始めてみてはいかがでしょうか。

【監修者】CFP資格保有者 宮脇英寿
中学高校の数学教師を経てファイナンシャルプランナーの道に進む。年間100世帯以上の個別相談に対応しながら、確定拠出年金や住宅ローン、ねんきん定期便の見かた等各種セミナー講師も担当。住宅ローンアドバイザー、宅地建物取引士の資格も保持。

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LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部
この記事を書いた人

LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部

金融分野全般に視野が広いライターと、不動産クラウドファンディングに精通した校閲メンバーにて構成。投資家目線のわかりやすい記事を届けることをモットーに、不動産クラウドファンディングを中心とした投資お役立ち情報をお届けします。

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