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おすすめコラム 2022.07.19

ETFとは?投資信託との違いは?初心者向けにわかりやすく解説

LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部です。

投資に興味があり「ETFはどのような特徴を持つ金融商品なのだろう?」と、気になっている方もいらっしゃるでしょう。そのような方向けにこの記事では、ETFとは何かを始め、投資信託や株式投資との違いについてわかりやすく解説します。ETFへの投資を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ETFとは?初心者が知っておくべき基礎知識

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まず、ETFとは何かや日銀がETFの買い入れを行っている理由など、初心者が知っておくべき基礎知識について解説します。

ETFとは指標への連動を目指す上場投資信託

ETFとは、証券取引所に上場して、株価指数などの指数との連動を目指す投資信託です。Exchange Traded Fundsの頭文字を取り、ETFと呼ばれています。ETFは多くの銘柄が含まれているため、1つのETFに投資すると複数の銘柄に投資した場合と同様の効果が期待できます。

例えば、東証株価指数(TOPIX)との連動を目指すETFは、TOPIXとほぼ同じ値動きをするように運用されます。そのため、理論上はTOPIXとの連動を目指すETFを購入した場合には、TOPIX全体の株式に投資した場合と同様の効果が得られることになるのです。

ETFは、手軽に分散投資が行いたい方におすすめの商品と言えるでしょう。

日銀がETFを買い入れる理由とは?

日本の中央銀行と言える日本銀行(日銀)は、ETFを始め、国債や不動産投資信託(REIT)などの金融商品の買い入れを行っています。日銀がETFなどを買い入れる理由は、市場にお金を供給し、物価や金融システムの安定を目指しているからです。

日銀は、2010年からETFの買い入れをはじめました。2018年からETFの銘柄に対する買い入れ額の見直しが行われ、TOPIXに連動した銘柄への配分金額が増額。さらに、新型コロナウイルス感染症の影響に対応するため、2020年3月に日銀は年間約12兆円相当を上限として積極的な買い入れを行うことを発表しました。

日銀が買い入れているETFは、東京証券取引所に上場している銘柄ですので、個人の投資家も購入可能です。

ETF・投資信託・株式投資との違いをわかりやすく解説

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初心者の方向けに、ETF・投資信託・株式投資の違いについて以下でわかりやすく解説します。

ETFと投資信託の違い

ETFと投資信託の大きな違いは、上場か非上場かという点。ETFは上場していますが、一般的な投資信託は非上場です。

ETFは上場しているため、株式投資と同様に市場の値動きを考慮した売買が可能。 「自分の希望する価格で売買を行いたい」「市場の動きに合わせて、リアルタイムで売買を行いたい」といった方に、ETFは適した投資方法と言えます。

投資信託は基準価額で1日1回の取引のため、ETFよりも自由度は低めです。一方で、海外の株式や債権といった個人では購入が難しい対象に投資をしたい場合には、投資信託を選ぶとよいでしょう。

ETFも投資信託も複数の銘柄を組み合わせた金融商品であることは同様です。少額で分散投資を行いたい場合には、どちらも適しています。

ETFと株式投資の違い

株式投資はETFとは異なり、TOPIXなどの指標を上回る運用成果を目指すアクティブ運用であることが一般的です。株式投資を行う場合には、経済状況・市場動向・企業情報などの調査や分析を自分で行う必要があります。上場した銘柄の値動きを見ながら、リアルタイムでの売買が可能ですので投資の自由度が高いです。そのため、株式投資に取り組む際は、自分自身で株式の売買の意思決定を的確に行えるかが重要となります。

また、個人の株式投資でも分散投資を行ってインデックス運用を目指すことは可能です。ただし、購入対象が増えれば情報収集・株式の売買・値動きのチェックなどの手間も大きくなるため、現実的とは言い難いでしょう。

ETFに投資を行うメリット・デメリット

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ETFに投資を行う具体的なメリット・デメリットについて、以下で解説します。

少額で分散投資が行える

ETFに投資するメリットとして、少額で手軽に分散投資と同様の効果が得られることが挙げられます。

個人で何十社もの銘柄の調査と分析を正確に行うことは、多くの時間を必要とするためハードルが高いです。また、数十億円といったまとまった資金も必要となります。ETFはそのような調査や分析なしで、損失が発生するリスクを抑えた分散投資が行えます。

長期投資に向いている

ETFは保有コストが低いため、長期投資に向いています。

ETFには、売買コストと保有コストの2種類のコストがかかります。売買コストとは、株式と同様の売買委託手数料です。保有コストとは、投資信託を運用や管理をするための手数料である信託報酬を指します。非上場の投資信託と比較すると、ETFは一般的に信託報酬が低いと言われています。

投資信託の信託報酬のおもな内訳は、以下のとおりです。

  1. 投資信託の販売会社への報酬
  2. 投資信託の運用会社への報酬
  3. 投資家からの資金の保管や管理を行う受託会社への報酬

1と2が40%程度、3が5%程度を占めます。上場しているETFは、1が不要なため信託報酬が低い傾向があるのです。

値動きが把握しやすい

ETFは指数と連動するように運用を行うため、TOPIXや日経平均株価などの代表的な指数のETFを選べば値動きが把握しやすいです。そのため、ETFは売買のタイミングの判断もスムーズに行なえます。また、ETFは上場しているため、テレビ・新聞・Web上などから市場の情報を収集しやすい点も魅力と言えるでしょう。

いつでも売買が可能

ETFは、取引所が開いている時間であればいつでも売買が可能です。

非上場の投資信託は、価格が更新されるのは1日1回のみ。また、注文を行った時点では、正確な価格はわかりません。取引が成立した際に、取引価格がわかります。

ETFは、取引時間中にニュースなどによって大きく価格が変動した際に、タイミングを逃さずに売買ができます。

運用手数料がかかる点に注意

ETFは投資信託と比較すると低い傾向にありますが、運用手数料がかかります。運用手数料は、以下の式で算出されます。

運用手数料 = 運用額 × 経費率

経費率は、商品の運用に必要な経費を求める際に使われ、それぞれのETFによって異なります。低いもので0.03%、高いもので1%程度です。ETFを選ぶ際は成績や利回りだけでなく、この運用手数料も考慮しましょう。

日本株と海外株のおすすめのETF

日本株と海外株のおすすめのETFについて解説します。

日本株のおすすめのETF

日本株の指数と連動したおすすめのETFは以下のとおりです。

銘柄コード【1306】 NEXT FUNDS TOPIX 連動型上場投信:
TOPIXと連動。流動性が高く、0.0968%以内と信託報酬も低い 

銘柄コード【1321】 NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信:
日経平均株価に連動。流動性が高く、0.242以内(2022年3月30日現在0.1980%)と信託報酬は低め

日本株の代表的な指数であるTOPIXと日経平均株価に連動した成績がよく、流動性の高いETFを選びました。

投資における流動性とは、市場に出回る数の多さを表します。取引が多く行われていれば流動性は高いと表現され、売買が成立しやすい商品と判断できます。流動性が高ければ、値動きに合わせたETFの売買が行いやすいです。

海外株のおすすめのETF 

海外株の指数と連動したおすすめのETFは以下のとおりです。今後も成長が期待できるアメリカ市場のETFを選びました。

ティッカー【VTI】 バンガード・トータル・ストック・マーケットETF:
アメリカの株式市場の銘柄のほぼ100%を対象としたCRSP米国総合指数と連動。流動性が高く、0.03%(税抜)と経費率がとても低い

ティッカー【QQQ】 インベスコQQQトラスト・シリーズ1:
ナスダックに上場している最大規模の非金融企業100社を含んだNASDAQ100指数と連動。成長が見込める銘柄が多く、流動性も高い

ティッカー【VYM】 バンガード・米国高配当株式ETF:
FTSEハイディビデンド・イールド指数と連動。高配当の利回り銘柄で構成。400銘柄程度で構成されているため、リスク分散の効果が高い

少額からリスクを抑えて投資を始めるなら不動産クラウドファンディングがおすすめ

ETFは少額から始められ、分散投資と同様の効果が期待できるリスクの低い投資方法です。

もしも、さらにリスクを抑えて投資を始めたいなら不動産クラウドファンディングという方法もあります。また、投資の目的に合わせて複数の投資方法を組み合わせると、損失が発生したリスクヘッジにもなるでしょう。ETFと併せて、ぜひ不動産クラウドファンディングも投資を行う候補として検討してみてください。

【監修者】CFP資格保有者 宮脇英寿
中学高校の数学教師を経てファイナンシャルプランナーの道に進む。年間100世帯以上の個別相談に対応しながら、確定拠出年金や住宅ローン、ねんきん定期便の見かた等各種セミナー講師も担当。住宅ローンアドバイザー、宅地建物取引士の資格も保持。

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LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部
この記事を書いた人

LIFULL 不動産クラウドファンディング編集部

金融分野全般に視野が広いライターと、不動産クラウドファンディングに精通した校閲メンバーにて構成。投資家目線のわかりやすい記事を届けることをモットーに、不動産クラウドファンディングを中心とした投資お役立ち情報をお届けします。

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