トップ > おすすめコラム > 【投資型クラウドファンディングの特徴とは?】不動産型・融資型・株式投資型の比較ポイント
おすすめコラム 2021.10.06

【投資型クラウドファンディングの特徴とは?】不動産型・融資型・株式投資型の比較ポイント

投資型クラウドファンディングとは、クラウドファンディングの出資の見返り(リターン)として、利息や分配金、未公開株などの金銭的なものが受け取れるタイプのものをいいます。

クラウドファンディングはインターネットを通じて簡単に出資でき、さまざまなリターンを受け取ることができる仕組みです。そのなかでも、投資型クラウドファンディングは金銭的なリターンを得られることから、資産運用をする目的で利用する人も増えています。

この記事では、3つの投資型クラウドファンディングの特徴やメリットデメリット、それぞれの型のおすすめクラウドファンディングサービスまでをくわしく紹介しますので、参考にしてください。

クラウドファンディングとは?

クラウドファンディングとは、インターネットを通じて不特定多数の人から直接資金調達をする手法です。クラウドファンディングという言葉は、英語の「クラウド(群衆)」と「ファンディング(資金調達)」を合わせて作られています。

クラウドファンディングの出資者は、プロジェクトに出資を行い、その見返りとして起案者から商品やサービス、金銭などの「リターン」を得ることができます。

クラウドファンディングでは企業や事業者、個人などの起案者がプロジェクトを立ち上げて資金を募りますが、起案者にとってのメリットは、金融機関の審査がないことです。

事業を行う際の一般的な資金調達方法としては「銀行からの融資」や「社債の発行」「株式の発行」などが挙げられますが、金融機関の厳しい審査を通過しなければなりません。そのため、審査に落ちてしまった場合は、資金を必要としていても思うように資金調達できない場合もあります。

このような場合でも、出資者から直接お金を集めるクラウドファンディングを活用することで、金融機関を通さず、投資をしたい人から直接資金調達することが可能です。

資金を提供する側(出資者)のメリットは、自分の興味があるプロジェクトに出資を通じて携われること、出資をすることでリターン(特典)を得られること(内容はプロジェクトによりけり)の2点です。また、インターネット上の手続きで申込みから資金提供までを完了できるため、手軽に出資できることもメリットとなっています。

5種類のクラウドファンディング

クラウドファンディングは、資金を提供するプロジェクトやリターンの種類によって、以下のように5つの種類に分けられます。

クラウドファンディングの種類リターンの内容
購入型モノやサービス
寄付型なし(お礼のメッセージや活動報告など)
融資型金銭的なリターン(分配金)
不動産型金銭的なリターン(分配金)
株式投資型非上場企業の未公開株

このように、クラウドファンディングの種類によって、リターンの種類はさまざまです。

購入型では、プロジェクトの起案者がリターンとして設定した商品やサービスなどを受け取ることができます。

寄付型では、寄付が目的であるため、基本的にはリターンはありません。ただし、プロジェクトによってはお礼のメッセージや活動報告などが送られてくる場合もあります。

融資型は、ソーシャルレンディングとも呼ばれます。融資型では、出資者はクラウドファンディングを通じて資金調達をしたい企業に融資を行います。そして、リターンとして「分配金」を受け取ることが可能です。

不動産投資型では、出資者は不動産クラウドファンディング事業者を通して不動産に投資を行います。そして、不動産運用益を「分配金」として受け取ることができます。

株式投資型では、出資者はクラウドファンディングを通じて未公開株に投資をすることができます。将来、投資した会社が上場すれば、未公開株を売却して大きな利益を得ることが可能です。

このようにクラウドファンディングには5つの種類がありますが、「不動産型」「株式投資型」「融資型」の3つは、金銭的なリターンが得られることから「投資型クラウドファンディング」とも呼ばれています。

それでは、投資型クラウドファンディングについてくわしく解説します。

投資型クラウドファンディングは3種類

投資型クラウドファンディングとは、分配金や未公開株といった経済的な利益を得られるタイプのものをいいます。具体的には「不動産クラウドファンディング」「株式投資型クラウドファンディング」「融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)」の3種類が、投資型クラウドファンディングとよばれます。

それでは、それぞれの特徴についてみていきましょう。

不動産クラウドファンディング

不動産クラウドファンディングとは、投資家から小口の資金を集めて不動産に投資をし、不動産運用益である分配金を「リターン」として投資家に再分配する、不動産投資の手法のひとつです。

本来であれば多額の資金が必要な不動産投資ですが、不動産クラウドファンディングの仕組みを活用することで、1万円という少額から不動産に投資ができます。

不動産クラウドファンディングに投資をした場合は、基本的には満期まで保有しながら、分配金を受け取ります。分配金がもらえる頻度は「毎月1回」「半年に1回」「償還時一括」など、ファンドによって違いがあります。

また、分配金利回りの平均は2~8%、運用期間は数か月~数年となっており、自分の考えに合ったファンドを選べるところも魅力です。

このように、不動産クラウドファンディングを利用した不動産投資にはメリットがたくさんあることから、「少額から不動産投資をしたい」「あまり手間をかけたくはないが、利回りが高い手法で運用をしたい」という人に人気があります。

投資家から資金を集めて実際に不動産投資を行う事業者は「不動産クラウドファンディング事業者」と呼ばれており、国が定めた基準に従って許可または登録を受けた事業者です。

不動産クラウドファンディング事業そのものも、国が定めた「不動産特定共同事業法」に沿って行われるため、投資家も安心して出資できる仕組みになっています。

株式投資型クラウドファンディング

株式投資型クラウドファンディングとは、ベンチャー企業がインターネットを通して投資家から資金を募り、見返り(リターン)として未公開株を渡す手法です。出資者は、投資した金額に見合った未公開株を入手できます。そして、将来その会社が上場したときや、M&Aで買収されたときに、株を売却して現金化することで利益を得られる仕組みです。

株式投資型クラウドファンディングでは、将来性が期待できるベンチャー企業にいち早く投資でき、通常では手に入らない未公開株を入手できることが大きな魅力となっています。

ベンチャー投資はまとまった資金が必要だと思われがちですが、株式投資型クラウドファンディングでは、約10万円から投資が可能となっています(投資上限は、1社につき50万円まで)。

また、株式投資型クラウドファンディングでは、「エンジェル税制」という税の優遇制度を使える場合があります。エンジェル税制の対象となるベンチャー企業に投資をしたときには、確定申告を行うことで投資年度の総所得金額から控除できたり、その年の株式譲渡益から控除できたり、損益通算や3年間の損失繰越も利用できるため、メリットが大きい制度となっています。

融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)

融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)とは、ソーシャルレンディング事業者がインターネット上で投資家から出資をつのり、集まった投資資金を企業などに貸し付ける仕組みです。

出資者は、クラウドファンディングを通じて企業などに間接的に融資を行い、そのリターンとして、分配金を受け取れます。また、企業側にとっても、ソーシャルレンディングを活用することで、金融機関を通さずに投資家から直接資金を集められるというメリットがあります。

平均的な利回りは3~10%ほどで、投資家はさまざまな運用期間の中から自分にあったものを選ぶことができます。

投資型クラウドファンディングのメリット・デメリット

投資型クラウドファンディングに出資をすると経済的ななリターンを得られることから、資産運用のひとつの方法として、投資型クラウドファンディングを活用する人が増えています。

しかし、「不動産型」「株式投資型」「融資型」にはそれぞれに特徴があり、メリットデメリットも異なります。

投資型クラウドファンディングに投資をする場合は、それぞれの特徴や違いをよく理解し、3種類の中から自分の考えに合ったものを選ぶことが大切です。

それでは、それぞれの投資型クラウドファンディングの特徴について解説します。

不動産クラウドファンディングのメリット・デメリット

不動産クラウドファンディングのメリットデメリットは、以下のようになっています。

メリットデメリット
1万円から投資ができる競争率が高い
銀行預金に比べ高い利回りが期待できる資金の流動性が低い
価格の変動がない中途解約ができない場合がある
現物不動産投資より手間がかからない運営事業者の倒産リスクがある

不動産クラウドファンディングでは、少額から手軽に不動産投資ができること、高い利回りが期待できること、価格変動が少ないことなどがメリットです。

平均的な分配金利回りは2~8%となっており、低金利時代に、比較的高い利回りで運用ができます。また、株や投資信託のように売買をせず償還まで保有するため、価格が変動せず、比較的安心して保有できることもメリットです。

デメリットとしては、中途解約しにくいことが挙げられます。不動産クラウドファンディングによっては償還前に現金化できることもありますが、基本的に中途解約ができません。また、元本保証ではないこと、案件が少ないため競争率が高く、投資したいタイミングで投資できない可能性があることもデメリットとなっています。

株式投資型クラウドファンディングのメリット・デメリット

株式投資型のメリットデメリットは以下となっており、他の投資型クラウドファンディングに比べてリスクが大きいという特徴があります。

メリットデメリット
未公開株を入手して大きな利益を狙える取得した株を自由に売却できない
税の優遇がある価値がゼロになる可能性がある
投資の判断が難しい
投資上限額がある

株式投資型クラウドファンディングの一番大きなメリットは、将来性があるベンチャー企業の未公開株を入手できるということです。

未公開株の上場や、またはM&Aで買収されたときに株式を売却して得られる利益は、投資額の10倍、20倍になることもあります。このように、株式投資型クラウドファンディングでは大きな利益を狙えることが魅力です。

また、エンジェル税制の条件を満たす会社に投資をすると、投資家は以下のような税制優遇を受けられます。

優遇措置の種類内容
優遇措置A・(ベンチャー企業への投資額―2,000円)をその年の総所得金額から控除・控除対象となる投資額の上限は、総所得金額×40%と1,000万円のいずれか低いほう
優遇措置Bベンチャー企業への投資金額全額を、その年の他の株式譲渡益から控除

エンジェル税制制度を活用すると、ベンチャー企業に投資した金額を、その年の総所得金額から控除するか、その年の株式譲渡益から控除できます。一定の条件を満たす企業に投資をすることで、投資した年度の所得税を減らせることが大きなメリットです。

また、将来ベンチャー企業が上場せずに破産や解散などをして株式の価値がゼロになった場合は、翌年3年以降にわたって、他の株式譲渡益との通算が可能となっています。このように、投資したときと株式を売却したときの2度にわたって税の優遇を受けられることが、エンジェル税制のメリットです。

株式投資型クラウドファンディングのデメリットとしては、株が上場するあるいは買い手が現れるまでは売却できないこと、株の価値がゼロになる可能性があること、投資判断が難しいことなどが挙げられます。

ベンチャー企業が上場する可能性は高いとはいえず、未上場のまま何十年も経過することも珍しくありません。上場するかどうかがまったくわからず、株を現金化できるのかが不透明なことが一番のデメリットといえます。

ベンチャー企業が倒産した場合は未公開株の価値がなくなってしまうため、投資額がゼロになるリスクもあります。

また、未上場企業は情報開示義務がないため、決算情報やバランスシートなどの情報を自分で確認することができません。株式投資型クラウドファンディングサービスが実施した審査や、公開されている限られた情報を参考にして、投資判断をしなければならないという難しさもあります。

株式投資型クラウドファンディングは、大きな利益を得られる可能性がありますが、リスクも多いことをよく理解しておきましょう。

融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)のメリット・デメリット

融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)のメリットデメリットは、以下のようになっています。

メリットデメリット
1万円から投資できる途中解約ができない
銀行預金に比べ高い利回りが期待できる融資先の企業情報が少ないことがある
さまざまな運用期間を選べるソーシャルレンディング事業者の倒産リスクがある
価格の変動がない

融資型クラウドファンディングのメリットは、1万円という少額から投資できること、約3~10%という高い利回りが期待できること、価格の変動がなく、売買せずに満期まで保有するだけで良いことなどが挙げられます。

一番のデメリットとしては、元本割れリスクが挙げられます。融資型クラウドファンディングは、ソーシャルレンディング事業者を通して企業などに資金を貸し出して分配金を得る仕組みですが、企業の業績が悪化して返済能力が低下すると、予定通りの返済が行われず、分配金の遅延が生じることがあります。また、企業が倒産した場合は、資金が戻らない可能性もあります。

また、出資者から資金を集めているソーシャルレンディング事業者が倒産した場合も、出資者の資金に毀損が生じることがあります。

最近、東証一部上場企業である「SBIホールディングス(株)」は、子会社の「SBIソーシャルレンディング(株)」のファンドの融資に問題があったとして、投資家の元本相当額を補填するために150億円の特別損失を計上しました。

本来であれば、ソーシャルレンディング事業者である「SBIソーシャルレンディング(株)」がファンドの貸付先から資金を回収できなかった場合、投資家の出資金が元本割れする可能性が高かったと考えられます。しかし、今回は親会社であるSBIホールディングスが資金を拠出し、投資家への未償還分全額について損失補填が行われました。

今回のSBIソーシャルレンディングの事例では、投資家に対する「損失補填」が「事故」として認められ、また、親会社から資金提供を受けられたため、投資家の出資金へ影響は及びませんでした。しかし、原則として投資家への損失補填は金商法上認められませんし、今回のように例外的に認められたとしても、ソーシャルレンディング事業者が多額の損失を出したり倒産した場合に巨額の補填費用を捻出することは難しく、出資金が元本割れする可能性が高いと考えられます。

このように、ソーシャルレンディグにはさまざまなリスクもありますので、投資をするときには、融資先の企業の経営状態や将来性などをしっかりと確認するようにしましょう。また、安定的な運営をしているソーシャルレンディング事業者を利用することも、大切なポイントといえます。

ソーシャルレンディングについては、こちらの記事でも詳しく解説していますので気になる方はチェックしてみてください。

投資型クラウドファンディングのサービスを紹介

投資型クラウドファンディングの「不動産型」「株式投資型」「融資型」に投資をするときには、それぞれの種類のクラウドファンディングサービスを通して申込みをすることになります。

クラウドファンディングサービスを選ぶときには「案件数」や「運営会社の大きさ」「期待できる利益が大きいか」など、さまざまなポイントがあります。ここでは、比較的安定感があるサービスとして、運営会社が「上場企業」もしくは「上場企業の関連企業」であるクラウドファンディングサービスを紹介します。

不動産クラウドファンディングの一例

TREC Fundingは2021年7月からサービスを開始しており、今後募集件数が増えると考えられます。大家.comとProperty+は、運営会社そのものが上場企業ではありませんが、上場会社の連結子会社やグループ会社となっています。

名称運営会社名特徴
TREC Funding
(トレックファンディング)
トーセイ株式会社・東証一部上場
・不動産投資から開発、管理までノウハウあり
・首都圏エリアの物件のみ
大家.com
(おおやドットコム)
株式会社グローベルス・東証第2部上場「株式会社ミライノベート」の連結子会社
・収益不動産事業のノウハウあり
Property+
(プロパティプラス)
株式会社リビングコーポレーション・東証一部上場の飯田グループ企業
・優先劣後方式とマスターリース契約の両方を採用
※募集件数は、2021年1月~7月までの合計

融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)サービス

融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)サービスで、上場会社に関連する企業が運営しているところはオーナーズブックとCRE Fundingです。

サービス名運営会社特徴
OwnersBook
(オーナーズブック)
ロードスターインベスツメンツ株式会社(親会社は東証マザーズ上場のロードスターキャピタル)・運営会社は東証一部上場会社の子会社
・「貸付型」と「エクイティ型」の2種類から選べる
CRE Funding
(シーアールイーファンディング)
株式会社シーアールイーの完全子会社であるストラテジック・パートナーズ株式会社(媒介者:株式会社FUEL)・ローリスクローリターンの案件が多い
・全案件に賃料保証と売却時の保証あり
※募集件数は、2021年1月~7月までの合計

株式投資型クラウドファンディングサービス

株式投資型クラウドファンディングでは、上場会社が運営するサービスはありませんが、イークラウドやユニコーンは大手企業と提携しており、安定感があります。FUNDINOは未上場会社ですがIR情報を公開しており、だれでも決算情報や株主情報などを確認することができます。

サービス名運営会社特徴
FUNDINO(ファンディーノ)株式会社日本クラウドキャピタル・募集件数が非常に多い
・IR情報を公開している
・イグジットの実績がある
イークラウドイークラウド株式会社・大和証券グループと提携している
ユニコーン株式会社ユニコーン・東証マザーズ上場企業、株式会社ZUUと提携
・すべての案件で株主優待がもらえる
※募集件数は、2021年1月~7月までの合計

まとめ

投資型クラウドファンディングには「不動産型」「融資型」「株式投資型」の3種類があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。特に、「不動産型」や「融資型」に比べて「株式投資型」のリスクは高く、まったくリターンを得られない場合もあるため注意が必要です。投資型クラウドファンディングは3種類あり、それぞれに豊富な案件が用意されていますので、ぜひ自分に合ったものを見つけて投資をはじめてみてください。

LIFULL不動産クラウドファンディング編集部
この記事を書いた人

LIFULL不動産クラウドファンディング編集部

金融分野全般に視野が広いライターと、不動産クラウドファンディングに精通した校閲メンバーにて構成。投資家目線のわかりやすい記事を届けることをモットーに、不動産クラウドファンディングを中心とした投資お役立ち情報をお届けします。

この記事をシェアする

関連情報 TIPS

おすすめコラム一覧へ

お得なメールマガジン MAIL MAGAZINE

お得なメールマガジン
  • 募集を開始したファンドのお知らせ
  • 募集終了間近のファンドのお知らせ
  • 各種イベントの優先的なご案内
  • 最新トレンド・不動産クラウドファンディングニュース

メルマガ会員登録はこちら