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ニュース・トレンド 2021.02.16

違いを知れば「資産運用」がよく分かる!「投資」と「投機」

皆さんは「資産運用」に対して、どんなイメージを持っていますか?特にこれまで貯蓄中心で、初めて資産運用に挑戦しようとする方にとっては、「一か八か、リスクを思い切って取る勇気が必要なのではないか」といったように「資産運用=リスクを伴うギャンブルのようなもの」というイメージがあるかも知れません。もちろん、リスクが全くない資産運用は存在しませんので、少なからずリスクと向き合うことが求められる世界ではありますが、資産運用のスタイルにも様々な形があり、これらを理解するのに役立つのが「投資」と「投機」という考え方です。

今回は、「投資」と「投機」の違いにスポットを当てて、根本的な考え方の違いや、それらをご自身の資産運用にどう活かしていくかを考えていきます。これから資産運用をスタートしようという方はもちろん、すでに資産運用をされている方も改めてこれらの違いについて学んでいきましょう。

資産運用=ギャンブルではない!「投資」と「投機」の違いは?

前提として「貯蓄」と「投資」の違いについて見ていきましょう。金融庁のHPによると、下記のように説明されています。


「貯蓄」

  • 増やすことより貯めることを重視している
  • 元本保証など確実性を重視している
  • 運用の成果は商品の選択時に原則確定している(固定金利の商品が多い)

「投資」

  • 貯めることより増やすことを重視している(株式や債券などで運用)
  • 長期投資と分散投資が基本
  • 運用成果は予測できない

金融庁「投資の時間 lesson2 資産運用とは?」を基に編集部で作成

そもそも「投資」は、企業や国の成長を期待して資産を投じます。例えば、今後成長が見込めそうな企業の株式に投資した場合、株主として配当を手にしたり、株式売却により値上がり益を手にしたりできる可能性があります。もちろん、期待に反して企業の倒産や、国の財政破綻などのリスクも伴いますが、投資した企業や国の成長とともに、投資家が利益を享受できる仕組みです。

では、「投資」と「投機」はどう違うのでしょうか?前述のようなリスクが伴うのであれば、一か八かのギャンブルのように感じるかも知れませんが、ここには明確な違いがあります。


「投資」

  • 資産の「将来性」に着目する投資スタイル
  • 資産の成長とともに得られる利益を狙う
  • 長期的に資産を保有する

「投機」

  • 資産の「値動き」に着目する投資スタイル
  • 底値で購入し、高値で売り抜くことを狙う
  • 短期的に売買を繰り返す

「投機」は、値下がりしたタイミングを狙って購入して高値で売り抜くというような、資産の「値動き」に着目する投資スタイルを指します。値動きを正確に予想するのは簡単なことではありません。前述の通り「投資」は将来性に着目していることから資産を比較的長期で保有しますが、投機の場合は株式のデイトレーディングやFX取引などのように利ざやを狙って短期的な売買を繰り返すイメージです。

投資と投機、どちらも金融商品を購入して利益を狙っていることに変わりはありませんが、その目的や投資スタイルに大きな違いがあることがお分かりいただけると思います。

将来的な資産の成長を狙うなら「プラスサムゲーム」

投資と投機の違いに関連して、もう一つ押さえておきたい資産運用の考え方に「ゼロサムゲーム」「プラスサムゲーム」があります。これはゲーム理論という経済理論の一つで、以下のような意味があります。


「ゼロサムゲーム」

  • 参加者の得点の総和が0になるゲームのこと
  • 投資の世界に置き換えると、「誰かが得をすれば、その分損した人がいる」状態(win-loseの関係)
  • FXなどの為替取引はゼロサムゲームに該当する

「プラスサムゲーム」

  • 参加者の得点の総和がプラスになるゲームのこと
  • 投資の世界に置き換えると、「企業や国が成長すれば、投資家みんなで利益を享受できる」状態(win-winの関係)
  • 株式、債券、不動産などはプラスサムゲームに該当する

ゼロサムゲームは、誰かが利益を得たときに、必ず同じだけ損失を出した人が存在するゲームですから、運用で利益が手にできるかどうかは不透明です。ある種「ギャンブルのような取引」で、そういった観点ではゼロサムゲームは「投機」に近いと言えます。

一方でプラスサムゲームは、企業や国などの投資対象が成長すれば、そこに投資した投資家全員で利益を享受できます。もちろん多く利益を手にする人、そこまでの利益を手にできない人などと程度の差は存在しますが、ゼロサムゲームとは違い、利益を手にする人の裏に同じだけ損失を出す人がいるという仕組みではありません。投機がゼロサムゲームに近いのであれば、投資はプラスサムゲームに近いと言えます。

ここで改めてお伝えしたいのは、どちらかが優れていて、どちらかが劣っていることはないという点です。みなさんが投資に求めるものと投資スタイルが合っていることが何よりも重要で、それぞれの投資スタイルに適した金融商品や制度があります。資産運用を始めるにあたって、いきなり金融商品の吟味から始めるのではなく、改めて投資の目的やご自身が望む投資スタイルを整理しておくとスムーズに金融商品が選べるはずです。

例えば、資産運用にどれくらいの時間と労力を費やせるかは、その人が置かれている環境によって異なります。銘柄選定やチャートの分析などに時間がかけられる方にとっては、投機に近い投資スタイルはやりがいがあるかも知れませんが、会社勤めでなかなかそういった時間が取れない方にとっては、長期的な資産成長を狙う投資の方が向いていると言えます。そういった方には、分散効果の高い投資信託の積立や、最初から利回りが確定している債券や不動産ファンドなどの商品で、手間をできるだけ減らしつつリターンが狙える商品を選ぶと良いでしょう。

また、人生のフェーズに合ったスタイルを考えるという視点も大切です。主目的は収入を補うキャッシュフロー作りなのか、将来への資産形成なのかなど、税金や取引手数料のような運用コストにも注意してご自分のスタイルを構築するといいでしょう。

以上、投資と投機をさまざまな角度から解説しました。これらの知識を金融商品選びに生かして頂けたらと思います。

LIFULL不動産クラウドファンディング編集部
この記事を書いた人

LIFULL不動産クラウドファンディング編集部

金融分野全般に視野が広いライターと、不動産クラウドファンディングに精通した校閲メンバーにて構成。投資家目線のわかりやすい記事を届けることをモットーに、不動産クラウドファンディングを中心とした投資お役立ち情報をお届けします。

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